熱中症は予防するしかありません

 連日、記録的な猛暑になっており、熱中症による健康被害が発生しています。
 気温の高い日が続く今夏、一人一人が対策に万全を期すことが重要です。  
 熱中症は、予防方法や対処方法を知っていれば防ぐことができます。    
 方法を知り、対策をとって、熱中症にならないように注意しましょう。   

 

【熱中症に注意しましょう】      

 熱中症は、急に気温や湿度が高くなった日など、身体が暑さに慣れていない時にも注意が必要です。熱中症の症状は一様ではなく、症状が重くなると生命への危険が及ぶこともあります。特に、高齢者や小児、高温環境下での労働、運動時は熱中症になりやすく、注意が必要です。熱中症を正しく理解し、予防に努めてください。

 

【熱中症を予防しよう】

 一人ひとりが、熱中症予防の正しい知識をもち、自分の体調の変化に気をつけるとともに、高齢者、乳幼児、障がいのある人など周囲の人にも気を配り、予防を呼びかけあって、熱中症による健康被害を防ぎましょう。

 

【熱中症とは】

高温多湿の環境の下で、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体の調整機能がうまく働かないことにより、体内に熱がたまり、筋肉痛や大量の発汗、さらには吐き気や倦怠感などの症状が現れ、重症になると意識障害などが起こります。

気温が高い、湿度が高いなどの環境条件と、体調が良くない、暑さに体がまだ慣れていないなどの個人の体調による影響とが組み合わさることにより、熱中症の発生が高まります。

屋外で活動しているときだけでなく、就寝中など室内で熱中症を発症し、救急搬送されたり、不幸にも亡くなられたりする事例が報告されています。

 

◆「暑さ指数(WBGT)」について 

 熱中症を引き起こす環境条件としては、気温のほかにも湿度、風の有無、日差し等が関係しています。

こうした条件のうち、人体に与える影響の大きい1. 湿度、2. 日射等からの輻射熱(黒球温度)、3. 気温の3つを取り入れた指標として「暑さ指数(WBGT)」があります。

気温と異なり人体と外気との熱収支に着目した指標で、労働環境・運動環境の指針としてISO等で規格化されています。

 ※暑さ指数の算出方法   
     屋外:WBGT = 0.7×湿球温度+0.2×黒球温度+0.1×乾球温度
     屋内:WBGT = 0.7×湿球温度+0.3×黒球温度

熱中症は、真夏の炎天下で発生しやすいイメージですが、屋内や夜間でも発生しますので、暑さ指数を参考に、水分を補給するなどで熱中症を予防しましょう。

 

「暑さ指数(WBGT)」と熱中症対策

 暑さ指数が高くなるにつれ、死亡率が急激に上昇していきます。気温がそれほど高くなくても、湿度等の条件によっては暑さ指数が高くなり、熱中症発生の危険も高くなります。

日常生活に関する指針

温度基準
(WBGT)

注意すべき
生活活動の目安

注 意 事 項

危険
(31℃以上)

すべての生活活動で起こる危険性

高齢者においては安静状態でも発生する危険性が大きい。外出はなるべく避け、涼しい室内に移動する。

厳重警戒
(28~31℃※)

外出時は炎天下を避け、室内では室温の上昇に注意する。

警戒
(25~28℃※)

中等度以上の生活活動で起こる危険性

運動や激しい作業をする際は定期的に充分に休息を取り入れる。

注意
(25℃未満)

強い生活活動で起こる危険性

一般に危険性は少ないが激しい運動や重労働時には発生する危険性がある。

※(28~31℃)及び(25~28℃)については、それぞれ28℃以上31℃未満、25℃以上28℃未満を示している。

                   出典:『日本生気象学会(2013) 日常生活における熱中症予防指針Ver.3』より

 運動に関する指針                                                   

気温
(参考)

WBGT
温度

熱 中 症 予 防 運 動 指 針

 35℃以上

31℃以上

運動は
原則中止

WBGT31℃以上では、特別の場合以外は運動を中止する。特に子どもの場合は中止すべき。

 31~35℃

  28~

31℃ 

厳重警戒

(激しい運動は中止)

WBGT28℃以上では、熱中症の危険性が高いので、激しい運動や持久走など体温が上昇しやすい運動は避ける。運動する場合には、頻繁に休息をとり水分・塩分の補給を行う。体力の低い人、暑さになれていない人は運動中止。

 28~31℃

  25~

28℃ 

警戒
(積極的に休息)

WBGT25℃以上では、熱中症の危険が増すので、積極的に休息をとり適宜、水分・塩分を補給する。激しい運動では、30分おきくらいに休息をとる。

 24~28℃

  21~

25℃

注意
積極的に水分補給)

WBGT21℃以上では、熱中症による死亡事故が発生する可能性がある。熱中症の兆候に注意するとともに、運動の合間に積極的に水分・塩分を補給する。

 24℃未満

21℃未満

ほぼ安全
(適宜水分補給)

WBGT21℃未満では、通常は熱中症の危険は小さいが、適宜水分・塩分の補給は必要である。
市民マラソンなどではこの条件でも熱中症が発生するので注意。

                                『日本体育協会(2013)  熱中症予防運動指針』より 
 

熱中症にならないための注意事項

1.炎天下や非常に暑い場所での長時間の作業やスポーツは避けましょう。

2.こまめに水分(スポーツドリンク等)を補給しましょう。

3.体調が悪いときは無理をしないようにしましょう。

4.こまめに休憩をとりましょう。 

5.外出時は帽子をかぶる、日傘をさすなど、直接日光に当たらないようにしましょう。

 

暑さの中でも少しでも体調不良を感じたときの具体的対応

1.無理をせず、風邪通しのよい日陰や、冷房の効いた所に移動しましょう。

2.衣類をゆるめて、冷たい水で冷やしたタオルなどを脇の下や足の付け根に置き、体を冷やしましょう。

3.水分を補給しましょう。

4.早めに医療機関で受診しましょう。 

 

こんな症状があれば・・・

・めまい、立ちくらみがある。

・大量の汗(汗が止まらない)。

・筋肉痛、筋肉の硬直。 

 重症度 (軽度)
 ⇒水分 ・ 塩分を補給しましょう。

・頭ががんがんする。

・吐き気がする。嘔吐。

・からだがだるい。気分が不快。

・判断力、集中力が低下する。

 重症度 (中度)
 ⇒足を高くして休みましょう。
 水分・塩分を摂りましょう。
 自分で水分・塩分を摂れなければ、病院へ

・意識がない。
・体がひきつける。(痙攣)
・高い体温である。

・呼びかけに対し返事がおかしい。

・真直ぐに歩けない、走れない。 

 重症度 (重度)
 ⇒水や氷で冷やしましょう。
 (首、脇の下、足の付け根など)
 すぐに救急隊を要請する。

 

熱中症の予防方法

 

熱中症の予防には、「水分補給」と「暑さを避けること」が大切です。

のどの渇きを感じなくても、水分・塩分をこまめに補給しましょう。

暑い場所での長時間の運動や作業は避けましょう。

通気性の良い服を着て、外出時には帽子や日傘を使用しましょう。

室内の温度や湿度を測り、扇風機やエアコンを適度に使って高温多湿を避けましょう。

栄養や睡眠を十分にとり、体調の悪いときには無理をしないように注意をしましょう。

 

 

高齢者や乳幼児は特に注意を !

 

高齢者の注意

● こまめな水分・塩分の補給

 熱中症患者のおよそ半数は高齢者(65歳以上)です。高齢者は暑さや水分不足に対する感覚機能が弱くなる傾向にあるため、室内でも熱中症になることがあります。こまめに水分・塩分を補給することを心がけましょう。

● 部屋の温度をこまめに測る

 室内に温度計を置いて室温を測りましょう。暑さを感じなくても扇風機やエアコンの使用、窓を開けるなどして室温の調整を図りましょう。

 

乳幼児の注意点 

● 乳幼児は体温調節機能が十分に発達していないため、特に注意が必要です。こまめな水分の補給に心がけましょう。

● 晴れた日には、地面に近いほど気温が高くなるため、乳幼児は大人以上に暑い環境になります。不要な外出は避けましょう。

 

赤ちゃんの熱中症は、熱疲労を防止する事が大切!

 

 暑さが原因で起こる熱中症で、赤ちゃんがかかる熱中症は熱疲労からかかる熱射病(日射病)です。 厳しい暑さの中、大人でも汗をいっぱいかきますが、赤ちゃんは大人の3倍もの汗をかいてしまします。 生まれたばかりの赤ちゃんは体温を調節する機能が未熟であるために、外気温の上下と共に赤ちゃんの体温は一緒に上下してしまいます。

 

・ベビーカーの中は、とても熱い !

ベビーカーのフードで日差しの遮り影を作っているから大丈夫だと思っていませんか?

 

 実は、強い日差しの影響は直射日光よりも、地表のアスファルト等の照り返しの方が強くて、夏のアスファルトは60度近くにもなっている場合があります。 赤ちゃんを連れてお散歩。ママは日傘で対策、ママ友と会ってついお喋り。 アスファルトの上であれば、ベビーカーに照り返している温度は危険な温度になっています。

 

数分立ち話をしているだけだったのに、赤ちゃんは汗びっしょりになっていませんか?

 

 ベビーカーは地表に近い為、照り返しの影響はあっという間に赤ちゃんに襲いかかってきます。

この時のベビーカーでは、熱中症(熱疲労)の原因である、高温・多湿・無風が揃っている事がほとんどです。 ベビーカーに乗っている赤ちゃんは脱水症状に陥りやすいので気をつけましょう。

また、赤ちゃんを乗せてベビーカーを止めておく場合に特に注意していただきたいのは、マンホールの上(鉄蓋)です。 日差しの強い日のマンホールは、鉄板焼きが出来るぐらいに熱されています。 照り返しも危険な温度になっていますがそれよりも、もし、赤ちゃんがベビーカーから転落してしまいマンホールの上に落ちてしまったら・・・

ヤケドだけでは済まなくなるかもしれません。移動中もマンホールの上は避けて通るぐらいの気持ちでも良いと思います。

 

・赤ちゃんの熱中症対策は?

 熱中症は、大人がケアしてあげれば防げる病気です。また、暑さによるあせも等の肌トラブルの防止にもつながります。

 

・直射日光はなるべき避ける 

 夏のお出かけには、日差しの強い10時から14時ぐらいを避けて、朝晩の涼しい時間にお出かけしましょう。日中にお出かけをする場合は、赤ちゃんが汗をドッとかかない様に、こまめな休憩濡れタオルによる汗拭き日陰を歩く等の行動が大切です。

ベビーカーを覆うタイプの日除けカバーは、直射日光を防ぐには有効的ですが、熱がこもりがちになってしまいますので、こまめに赤ちゃんの様子を確認しましょう。

・水分はこまめに!    

 赤ちゃんの熱中症になる原因でなにより怖いのは脱水症状です。赤ちゃんは代謝が激しいので、夏場は母乳やミルクの水分だけでは水分不足しがちです。大人よりも3倍も汗をかきますので、こまめに(定期的に)身体から水分が奪われないように、麦茶やベビー用のイオン飲料などは水分補給にとても良いです。夏場の暑い時期は、水分は欲しがるだけ与えても大丈夫です。

・こまめに汗を拭こう 

 赤ちゃんがぐっしょり汗をかいていたら、出来るだけ早めに着替えさせてあげましょう。

赤ちゃんの服がぐっしょりのままで冷房の効いた室内に入ると、大人はとても気持ちが良いのですが、代謝の未熟な赤ちゃんは急激に体温が下がることになり、体調を崩す原因となってしまいます。 吸湿性の良い肌着を1枚持っていくと便利です。着替えさせる時には濡れタオルでわきの下、背中を拭いてあげると汗も予防にもなりますので、携帯しておきましょう。

 

【熱中症の予防と対策】抗うつ剤・睡眠薬の服用者は要注意 室内でも発症 

 熱中症は7月、8月の日中に最も多く見られますが、注意したいのが梅雨の時期です。熱中症は、乳幼児から高齢者まであらゆる年代で起こる病気です。なかでも高齢者は重症化する場合が多いのです。また服薬や持病のある方も熱中症にかかりやすいリスクがあるといえるでしょう。

 

熱中症は、「どんな時に起こりやすい」のでしょうか?

 気温が高くなる7月、8月の日中に最も多く見られます。最高気温が30度以上の真夏日や猛暑日(35度以上)になると、とたんに救急搬送患者数が増加します。 また、熱帯夜が続くようなときには、夜間でも多くなります。

注意したいのが、
梅雨の時期です。
5月、6月にも気温が上がる日が多く、蒸し暑い日があります。通常は汗が気化するときに体温が下がりますが、湿度が高くなると皮膚の表面上の水分が気化しにくくなり、体温調整がうまくできなくなります。 風がないときも同様です。

また、本格的な夏に入る前の時期はまだ、体が暑さに慣れてないため、急に温度が上がると、体温調節が上手くできないので熱中症になってしまうことがあります。

 

熱中症は、「どんな人に起こりやすい?」のですか?

平成29年の総務省の発表では、6月から9月まで全国における熱中症の救急搬送数は、約5万3000人とされています。
炎天下で活動するような屋外労働者や、スポーツをする人は熱中症を起こしやすいということはご存知の方も多いと思いますが、実は、熱中症は、体温調節機能が未熟な乳幼児から高齢者まであらゆる年代で起こる病気です。

なかでも、高齢者は重症化する場合が多く、発症率は年々増加しています。
高齢者が熱中症を引き起こしやすい理由をいくつか挙げてみましょう。


体内の水分量が少ない
 筋肉量が減少しているので、体内の水分量が若い年代より少なくなっています。
体の熱を放出しにくい、汗をかきにくい
 動脈硬化が進んでいることや自律神経の低下により、汗をかきにくく、体にこもった熱を放出しにくくなります。
暑さや喉の渇きを感じにくい
 感覚神経や運動神経の低下により、水分補給や避暑行動をとるのが遅くなってしまいます。
他にも、
トイレの回数を減らすため水分摂取量を控えたり、エアコンを嫌うといった高齢者に見られる傾向も熱中症を引き起こす要因になっています。

 

他に、「熱中症のリスクが高い人はどのような人?」ですか?

 

 服薬や持病のある方も熱中症にかかりやすいリスクがあるといえるでしょう。

 たとえば、以下のような方も注意が必要です。

・服薬をしている方 
 自律神経の働きに影響を与える薬(抗てんかん薬、抗うつ薬、睡眠薬など)には体温調節や、発汗を抑制する作用があります。それによって熱が体にこもりやすくなってしまいます。

・持病のある方 
  高血圧・腎不全などで塩分制限をしていると、脱水などを起こしやすくなります。また、前日のアルコールの摂取や、下痢や睡眠不足などの体調不良も、熱中症リスクを高めてしまいます。

 

熱中症は、「どんな場所で起こりやすい?」のですか?

 工事現場や運動場、公園など暑い屋外での作業やスポーツ中に起こるイメージをお持ちでないでしょうか。

熱中症は、
 ① 気温が高く、湿度が高いところ
 ② 風が弱い・日差しが強い
 で起こることが多く、炎天下の屋外だけでなく、屋内でも熱中症は起こります。

救急搬送の割合から見ると、屋内での発症が30パーセントを占めています。
実は家の中でじっとしていても、体内からは1日1,000ccの水分が失われており、さらに高温多湿になるお風呂場やトイレ、直射日光が当たる高層マンションの最上階などでは熱中症を引き起こす条件がそろっているので注意しましょう。

 

 

皆さんにお願いしたいこと

 

<暑さの感じ方は人によって異なります >

人間の体調や暑さに対する慣れなどが影響して、暑さに対する抵抗力(感受性)は個人によって異なります。 

● 自分の体調の変化に気をつけ、暑さの抵抗力に合わせて、万全の予防を心がけましょう。

<まわりが協力して、熱中症予防を呼びかけ合うことが大切です>

● 一人ひとりが周囲の人に気を配り、熱中症の予防を呼びかけ合うことで、熱中症の発生を防ぐことができます。

● 特に、熱中症にかかりやすい高齢者、障がい者や子どもについては、周囲が協力して注意深く見守るようにしましょう。

<節電を意識しすぎるあまり、健康を害することのないようご注意ください>

● 気温が高い日や湿度の高い日には、決して無理な節電はせず、適度に扇風機やエアコンを使用するようにしましょう。

 

 

熱中症は4種類に分けられる

 近年、夏の暑さは厳しさを増し、35度を超すことも多く、地域によっては40度を超す記録的な暑さが連日報道されるようになりました。それにともなって、増加しているのが「熱中症」です。

 

「熱中症」とは、 “高温・多湿の環境に身体が適応しないことによって起こる様々な症状の総称”で、進行状況や内臓、身体機能への影響によって、細かく4つに分類されます。

  ① 熱失神

  暑さによって末梢血管が拡張し、血圧が低下する

  血液の循環量が不足し、めまいや失神が起こる

  ② 熱けいれん 
  大量の発汗によって、ナトリウム量が低下する
  筋肉が硬直して、筋肉の痛みやけいれんが起こる

  ③ 熱疲労 

  体液の不足により、体温が上昇し、頭痛や吐き気、虚脱感が起こる

  ④ 熱射病 

  熱中症の分類の中で最も重症

  症状が進行し、体温調節機能が失われる

  40度以上の高熱がみられ、発汗が止まり、意識障害が起こる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 最近では、上記のような分類では、実際には見分けは難しく、基準もあいまいであることから、重症度に応じて診断基準を分かりやすくした、Ⅰ~Ⅲ度分類が適用されることも多くなってきました。Ⅰ度は軽症とされ、熱失神・熱けいれんに当てはまります。Ⅱ度は熱疲労に分類されます。Ⅲ度は重症で、熱射病に当てはまります。

 中枢神経症状 肝臓・腎臓機能障害 血液凝固異常のうち1つでも症状に見られる場合、Ⅲ度と診断され、Ⅰ度にもⅢ度にも当てはまらないものがⅡ度と診断されます。

 

重症度によって異なる熱中症の症状

 熱中症の分類については、説明した通りです。適切な対処がなされないと、発症から時間が経つにつれて、進行し重症化していきます。軽度のうちに症状に気が付き、適切な対処をし、症状の進行を食い止めることが大切です。そのためにも、症状をよく知っておくようにしましょう。

 

Ⅰ度:熱失神・熱けいれんの症状  

主な症状:大量の発汗、めまい、立ちくらみ(失神)、筋肉痛、こむら返り

 

顔色が悪くなり、フラフラしたり、ボーっとしたりしている状態がみられたら、休憩と適切な塩分と水分の補給が必要です。Ⅰ度の場合には、体温に変化は見られません。筋肉のけいれんや足がつるなどの状態になることもあります。意識を失っても一時的で、適切な対処で改善がみられる場合には、症状の悪化が無いかよく観察し、状態を見守ります。

 

Ⅱ度:熱疲労の症状 

主な症状:頭痛、吐き気、嘔吐、倦怠感 

 

判断力や注意力が著しく低下し、ぐったりとしている場合には要注意です。すぐに十分な塩分と水分の補給に加えて、環境の改善を行います。

医療機関へ搬送し、入院が必要になることがあります。

体温は40度以下ですが、対処が遅れるとⅢ度に移行してしまうため、管理が大切です。

口から水分を摂れない場合には、点滴が必要になります。

 

Ⅲ度:熱射病の症状 

主な症状:意識障害、40度以上に体温が上昇、発汗停止、皮膚の乾燥・昏睡 

 

意識障害や、大量に出ていた汗が止まり、皮膚の渇きがある場合には、一刻も早い冷却と病院への搬送が必要です。 高熱によって、肝臓や腎臓など臓器が影響を受ける危険が高く、後遺症が残る場合や、死に至ることがあります。 特に脳は熱による影響を受けやすいため、発症後の冷却がその後を左右します。 のどが渇いたと感じた時は、すでに脱水状態であると覚えておいてください。 一度症状が出ると、進行が早いです。 少しの異変でも、すぐに環境を改善するように心がける必要があります。 顔色や表情など、普段と違った兆候がないかよく観察するようにしましょう。

 

 

熱中症を予防するための5つのポイント

 熱中症は、応急処置の速さも大切ですが、やはり予防が最も重要です。予防のポイントは5つです。5月頃からしっかり準備して熱中症を予防しましょう。

 

1. 気温・湿度のチェック 
 熱中症は高温・多湿の環境に気をつけることが大切ですから、気温と湿度のチェックを怠らず、
室内では、エアコンや扇風機で環境を整えることが必要です。
高温環境を示す数値は「暑さ指数」を参考にするようにします。
気温・湿度・輻射熱から算出する指数で、夏になると毎日予報がでますので、気にかけて服装などを決めると良いでしょう。

 

2. こまめな水分補給  
 暑い時は、目に見えなくても多量の発汗により、水分を失っています。
喉の渇きを感じる前に、こまめに水分を補給することが必要です。
特に運動や労働時は、注意が必要です。体を動かしている時は、15分~20分おきには休憩をとり、水分補給しましょう。

 

3. 暑い中での無理な運動を避ける  
 運動時は熱中症のリスクが高まります。
最も暑い時間の活動を避け、運動時間を短縮するなど、リスク管理が必要です。
普段より多く休憩をとるようにして、体調によっては、中止しなければいけません。
特に運動経験が少ない人は、リスクが高まります。
暑い時に急に運動を始めるよりも、日頃から運動をし、体を慣れさせておく必要があります。

 

4. 服 装 
 吸水性や速乾性に優れている通気性の良い素材を選ぶようにしましょう。
体を締め付けすぎないように気をつけ、熱を逃す工夫をします。
淡い色の方が暑さを吸収しにくいので、白などの色を選ぶようにして、帽子や日傘で日差しを遮るようにします。

 

5. 体調管理 
疲労や体調不良が、熱中症の発生リスクを高めます。
寝不足や食生活が乱れないように、日頃から体調管理を怠らないようにすることが大切です。

 

 

熱中症を防ぐ食べ物・飲み物

 熱中症を予防するためには、熱中症にかからないようにする体を作ることが大切です。その基本となるのが、食生活です。1日3食バランスのとれた食事と適度な水分補給によって、健康維持を心がけましょう。

 

熱中症予防に良い食材  
 熱中症を予防する食事も基本は、5大栄養素をまんべんなく摂取するバランスのとれた食事です。 暑いからといって、軽い食事だけで済ましていると、体力が低下し、暑さへの抵抗力が低くなってしまうので、しっかり食べるようにしましょう。
夏に旬の食材は、体を冷やし、食欲を増進させる働きを持つものが多いので、旬のものを積極的に食べるのがオススメです。 また、積極的に摂ると良いのは、
疲労回復を促すビタミンB1やクエン酸、汗で失ってしまうカリウムなどです。

 

辛い食べ物はいいです。(発汗作用があるので、汗をかきやすくなるので、いいです)

こんなデータがあります。タイの方と日本人。どっちが汗をかきやすいかというと、汗をかきやすいのは日本人なんです。日本人は、やはり暑さに慣れていないんですよ。暑さに慣れるには、長期的な時間が必要で、タイに住んでいる方は一年中ですから、暑さには慣れていらっしゃる。

ところが、日本は四季がありますよね。今まさに、この時期に慣れようとしている。ですから熱中症を起こすんです。ですから、この時期は、発汗作用のあるものを食べて頂いて、体温調節をしていただいて、熱中症には有効であると思います。

 

夏野菜を食べるのもいいです。 野菜は水分が豊富ですね。水分補給もそうですが、さらに血管を拡張しますし、ビタミンやミネラルが豊富ですね。カルシウム、マグネシウム、カリウムも入っています。

 

熱中症予防に良い飲み物
 運動時は、水1リットルに、砂糖大さじ4、塩小さじ2分の1を加えた簡易の経口補水液を用意しておきましょう。

運動前にコップ一杯程度、運動中はこまめに摂取を心がけます。

運動後は、運動前の体重と比較して、減っているようなら、水分と食事で、体重を戻すようにします。


日常生活では、スポーツドリンクは糖分が多量に含まれているので避けた方が良いです。
ジュースも同様で、糖分の過剰摂取につながるので避けましょう。


なるべくカフェインの含まれていないお茶や水を常温で飲むようにします。
カフェインが含まれたお茶は、利尿作用があり水分を排出してしまいます。

 

 

熱中症の応急処置

 熱中症の症状は、刻一刻と進行していきので、発症後すぐの対応が非常に大切となります。

一刻も早い対処のために、熱中症の応急処置は「FIRE」と覚えておくと良いでしょう。

実際にはこれを逆順で行います。

 

・E:Emergency 緊急事態の対応 
 まずは、意識の確認を行います。反応が無ければ、気道確保・呼吸の確認・心拍の確認と、緊急時の対応を行い、救急要請をします。意識があれば、名前や日付など簡単な質問で、意識障害がないかどうか見極めましょう。言動に異常があれば、すぐに搬送準備をします。

 

・R:Rest 安静
 運動や労働を行っている場合にはすぐに中止し、休息をとります。日陰で風通しの良い場所や、冷房の効いた室内などに移動し、高温多湿の環境を改善して安静状態を保ちます。寝かせる時は、脳への血流が増えるように、仰向けで寝かせて足を高くするか、楽になれるよう横向きに寝かせます。

 

・I:Ice 冷却
 衣類を緩め、靴は脱ぎ、なるべく熱が放散しやすい状態にします。水や濡れたタオルで体を濡らし、風を送ることで、気化熱により体から熱が奪われます。用意できる場合には、氷や冷えたペットボトルを利用して、脇の下や首を冷やします。

 

・F:Fluid 水分と塩分の補給
 熱中症の場合には、水だけでなく、塩分を同時に摂取します。水1リットルに、砂糖大さじ4、塩小さじ2分の1を加えた簡易の経口補水液を準備しておくと良いでしょう。市販のスポーツドリンクには塩分が足りない商品もあるので、そうしたスポーツドリンクを飲む場合には、塩分を同時に摂取する必要があります。呼びかけに応じない場合や、吐き気がある場合など、自分で飲めない場合にはすぐに救急搬送し、点滴による水分補給が必要です。ここで無理に経口補水を行うと、誤飲する危険が高いので避けなければなりません。

 

 

症状に合わせた対処

・Ⅰ度
筋肉のけいれんやめまいの症状がみられたら、すぐに休息をとり、高温多湿の環境を改善し、
衣服を着替えるなどして、体の熱を放散します。
水分補給をして十分に症状が改善するまで安静状態を保ちます。
症状が悪化するようであれば、すぐに病院に搬送する必要があるため、
一人にしないようにして観察します。

 

・Ⅱ度
頭痛・嘔吐・倦怠感などの症状が現れたら、直ちに高温多湿の環境を改善し、安静にします。
自分で水分を補給できる場合には、水分と塩分の補給をし、病院に搬送します。
重篤な状態に移行しなければ、数時間の経過観察で帰宅が可能です。
高齢者や持病がある場合や、経過が良好でない場合は、入院が必要になります。

 

・Ⅲ度
意識障害があり、体温が40度以上、発汗の停止などの症状が現れたら、
直ちに救急搬送の準備を整えて、急速に体を冷やします。
救急隊が来るまでは、「FIRE」を実施し、悪化を防ぎます。
意識が無い場合には、気道確保・呼吸の確認・心拍の確認が必要です。

 

 ◇熱中症 2種類ある熱中症 それぞれのリスクに注意◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

熱射病 

 熱中症というと、炎天下の屋外で起きると思われがちだが、屋外だけではない。屋内でじわりじわりと症状が進んでいくタイプの熱中症もある。発症しやすい人や経過、予後など病態は大きく異なる。専門家は「熱中症には2種類あり、それぞれのリスクに応じた日常生活を心がけることが大事だ」と注意を呼びかける。

 

熱中症(1)危ないのはいま?季節の変わり目に注意            

 

熱中症、注意するポイントは?

 熱中症は、高温多湿の環境や、激しい運動で体内の水分や塩分が不足し、体温調節ができなくなる状態だ。めまいや立ちくらみなどのほか、症状が進むと、頭痛や嘔吐(おうと)、倦怠(けんたい)感などが出る。さらに重症化すると、多臓器不全になり、死亡してしまうことがある。

 日射病、熱射病、熱失神などとも言うが、近年は屋外、室内にかかわらず、暑い環境で起きる健康障害を総称して熱中症と呼ぶ。筋肉を動かすような運動(筋肉運動)があるかどうかで、熱中症は大きく2種類に分けられる。

 一つは、炎天下での作業やスポーツで体を動かすような筋肉運動があるタイプ。「労作性」熱中症と呼ばれる。若い人から中年の男性に多くみられる。数時間で急激に発症し、救急搬送されることもあるが、元々健康な人なら軽症で済むことも多い。

 中井誠一・京都女子大名誉教授が、過去に起きた熱中症の気温と湿度の関係を調べたところ、気温は23~38度と幅広く、低温では湿度70%を超えるとなりやすいことがわかった。低温での発症は暑さに体が慣れていない6月に多くみられる。中井さんは、「涼しい時間帯にウォーキングなど1日30分ほどの運動を数日続けると、暑さに強い体づくりができる」と話す。

 もう一つは、家の中で日常生活を送るうちに数日かけて徐々に脱水症状が進むタイプで、「非労作性」「古典的」熱中症と呼ばれる。梅雨が明け、暑さが本格化し、猛暑日熱帯夜が続くと注意が必要だ。部屋の中が高温多湿な状態が続き、睡眠不足などで体力や食欲を奪われ、ゆっくりと脱水状態が進む。高齢者が部屋の中でぐったりして見つかるのが、その典型例だ。

 高齢者は体内の水分量が少なく、のどの渇きを感じにくいので、ひどい状態になっても自覚できない。持病を持っていることが多く重症化しやすい。高齢者のほかにも心疾患糖尿病、精神疾患などがある人もリスクが高いという。エアコンをつけているか、食事をきちんととっているかなど、高齢者など熱中症になりやすい「熱中症弱者」にこまめに声かけすることが重要だという。

北林晃治 2017年6月21日 06時00分 

 

 

熱 中 症 の 予 防 方 法 と 対 処 方 法

 

熱中症はどのようにして起こるのか?

 熱中症を引き起こす条件は、環境からだ行動によるものが考えられます。
「環境」の要因は、気温が高い、湿度が高い、風が弱いなどがあります。

「からだ」の要因は、激しい労働や運動によって体内に著しい熱が生じ、暑い環境に体が十分に対応できないことなどがあります。
その結果、熱中症を引き起こす可能性があります。

 

 人間の身体は、平常時は体温が上がっても汗や皮膚温度が上昇することで体温が外へ逃げる仕組みとなっており、体温調節が自然と行われます。

 

熱中症を引き起こす3つの要因

・要因その1   環 境  

・要因その2   からだ 

・要因その3  行 動 

体温の上昇と調整機能のバランスが崩れると、どんどん身体に熱が溜まってしまいます。

このような状態が熱中症です。

 

熱中症を予防するにはどうしたらよいの?    

・無理をせず徐々に身体を暑さに慣らしましょう。・室内でも温度を測りましょう。

・体調の悪いときは特に注意しましょう

 

熱中症の症状 

 熱中症は、高温多湿な環境に、私たちの身体が適応できないことで生じるさまざまな症状の総称です。以下のような症状が出たら、熱中症にかかっている危険性があります。

・症状1・・・めまいや顔のほてり

めまいや立ちくらみ、顔がほてるなどの症状が出たら、熱中症のサインです。
一時的に意識が失われたり、腹痛などの症状が出る場合もあります。

・症状2・・・筋肉痛や筋肉の痙攣

「こむら返り」と呼ばれる、手足の筋肉がつるなどの症状が出る場合があります。
筋肉がピクピクと痙攣して、硬くなることもあります。

・症状3・・・体のだるさや吐き気      

体がぐったりし、力が入らない。吐き気やおう吐、頭痛などを伴う場合もあります。

・症状4・・・汗のかきかたがおかしい

拭いてもまたすぐに汗が出る、もしくはまったく汗をかいていないなど、汗のかきかたに異常がある場合には、熱中症にかかっている危険性があります。

・症状5・・・体温が高い、皮膚の異常

体温が高くて皮膚を触るととても熱い、皮膚が赤く乾いているなどの症状も熱中症のサインです。

・症状6・・・呼びかけに反応しない、まっすぐ歩けない

声をかけても反応しなかったり、おかしな返答をする。または、体がガクガクとひきつけを起こしたり、まっすぐ歩けないなどの異常があるときは、重度の熱中症にかかっています。すぐ医療機関を受診しましょう。

・症状7・・・水分補給ができない

呼びかけに反応しないなど、自分で上手に水分補給ができない場合は大変危険な状態です。この場合は、むりやり水分を口から飲ませることはやめましょう。すぐ医療機関を受診しましょう。

 

このような症状が出ないように、日頃から熱中症の予防・対策を行いましょう。

熱中症のサインに気がついたら、症状を悪化させないためにも、上手な水分補給・塩分補給を行いましょう。

 

 

熱 中 症 の 対 処 方 法 ( 応 急 処 置 )

 

熱中症予防・熱中症対策

 いつでもどこでもだれでも条件次第で熱中症にかかる危険性がありますが、熱中症は正しい予防方法を知り、普段から気をつけることで防ぐことができます。例えば、初夏や梅雨明け・夏休み明けなど、体が暑さに慣れていないのに気温が急上昇するときは特に危険です。無理せず、徐々に体を慣らすようにしましょう。

 

対策1 シーズンを通して、暑さに負けない体づくりを続けよう

 熱中症を予防するためには、暑さに負けない体作りが大切です。気温が上がり始める初夏から、日常的に適度な運動をおこない、適切な食事、十分な睡眠をとるようにしましょう。

 

「水分を」 こまめにとろう

 のどがかわいていなくても、こまめに水分をとりましょう。スポーツドリンクなどの塩分や糖分を含む飲料は水分の吸収がスムーズにでき、汗で失われた塩分の補給にもつながります。

「塩分を」 ほどよく取ろう

 過度に塩分をとる必要はありませんが、毎日の食事を通してほどよく塩分をとりましょう。大量の汗をかくときは、特に塩分補給をしましょう。ただし、かかりつけ医から水分や塩分の制限をされている場合は、よく相談の上、その指示に従いましょう。

「睡眠環境を」 快適に保とう

 通気性や吸水性の良い寝具を使ったり、エアコンや扇風機を適度に使って睡眠環境を整え、寝ている間の熱中症を防ぐと同時に、日々ぐっすりと眠ることで翌日の熱中症を予防しましょう。

「丈夫な体を」 つくろう

 バランスのよい食事やしっかりとした睡眠をとり、丈夫な体をつくりましょう。体調管理をすることで、熱中症にかかりにくい体づくりをすることが大切です。

 

対策2 日々の生活の中で、暑さに対する工夫をしよう

 暑さは日々の生活の中の工夫や心がけでやわらげることができます。適度な空調で室内の温度を快適に保ち、衣服を工夫することで、熱中症の危険を避けやすくなります。また、日よけをして直射日光を避けましょう。自分のいる環境の熱中症危険度を常に気にする習慣をつけることも重要です。

 

「気温と湿度を」 いつも気にしよう

 いま自分のいる環境の気温や湿度をいつも気にしましょう。屋内の場合は、日差しを遮り、風通しを良くすることで、気温や湿度が高くなるのを防ぎましょう。

「室内を」 涼しくしよう

 扇風機やエアコンで室温を適度に下げましょう。過度の節電や「この程度の暑さなら大丈夫」とガマンしてはいけません。

「衣服を」 工夫しよう

 衣服を工夫して暑さを調整しましょう。衣服は麻や綿など通気性のよい生地を選んで、下着には吸水性や速乾性にすぐれた素材を選ぶとよいでしょう。

「日ざしを」 よけよう

 帽子をかぶったり、日傘をさすことで直射日光をよけましょう。また、なるべく日かげを選んで歩いたり、日かげで活動したりするようにしましょう。

 

熱中症ひとことメモ

 当日の最高気温を知るだけでなく、その日の気温と湿度の変化を知る、室内の気温や湿度の状況を知ることも熱中症予防に効果があります。
「いま自分のいる環境がどのような状態なのか」を知ることは、熱中症予防のたいせつなポイントです。また、熱中症の発生には、体調が大きく影響します。自分のいる環境を知ることとあわせて自分の体を知り、体調に敏感になりましょう。

 

対策3 特に注意が必要なシーンや場所で、暑さから身体を守るアクションを

 炎天下でのスポーツや、空調設備の整っていない環境での作業時などでは、熱中症の危険からしっかりと身を守るアクションをとることが必要です。適度な水分と塩分の補給をおこない、こまめに休憩をとるようにしましょう。

 

「休憩を」  こまめにとろう!

 暑さや日差しにさらされる環境で活動をするときなどは、こまめな休憩をとり、無理をしないようにしましょう。

「熱中症指数を」  気にしよう!

 携帯型熱中症計やテレビ、Webなどで公開されている熱中症指数で、熱中症の危険度を気にしましょう。

 

・ 乳幼児 

 特に体温調節機能が十分に発達していない乳幼児は、大人よりも熱中症にかかりやすいといわれていますので、より一層の熱中症予防と対策を行う必要があります。

 

1. 水分を多めにとろう!

 新陳代謝が活発なため、汗や尿として体から出ていく水分が多く、脱水を起こしやすい体です。水分を多く含む食事や、定期的な水分補給を心がけましょう。

2. 熱や日ざしから守ろう!

 自律神経の働きが未熟で、放熱や発汗による体温調節がうまくできません。熱のこもらない素材や薄い色の衣服を選んだり、日光を遮る帽子などを身につけたりさせましょう。

3. 地面の熱に気をつけよう!

 背が低かったり、ベビーカーの利用などで大人よりも地面に近い環境で過ごすことが多く、地表からの熱を受けやすくなります。子どもの高さの気温や湿度を気にかけましょう。

4. 暑い環境に置き去りにしないようにしよう!

 乳幼児は自分の力で移動することができないので、「寝ているから」「ちょっとの時間だから」と放置することは危険です。特に、車内に置き去りにすることは絶対にやめましょう。

5. 室内あそびも油断しないようにしよう 

 日差しがない屋内では大丈夫だろうと油断しがちです。屋外と同じ対策を意識しましょう。

6. 周りの大人が気にかけよう!

 暑さや体の不調を、まだ自分の言葉で十分に訴えることができないため、服装や摂取するものによる暑さ調節がうまくできません。汗や体温、顔色や泣き方など、赤ちゃん・子どもの様子を、まわりの大人が気にかけましょう。

7. 外で夢中になりすぎない!

 遊びに夢中になると、のどの渇きや気分の悪さなどの熱中症のサインに気づくのが遅くなります。子どもや特に乳幼児が遊びに夢中な場合には、大人が見守り休憩や水分補給をすすめましょう。

 

・ 児童・中高生 

体育の授業や部活動の他、遠足や登山などの野外活動でも熱中症にかかる場合があります。また、運動以外でも、高温多湿の場所で活動する際にも十分な熱中症予防と対策が必要です。

 

< 対 策 >

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屋外

1. スポーツで無理をしない

 体力をつけることは熱中症に負けない体作りにつながりますが、最初から頑張らず徐々に体力をつけていきましょう。また、体調の悪いときは無理に運動するのは控えましょう。なお、スポーツ時の水分補給には、塩分や糖分を含む飲料がお勧めです。

2. 観戦で熱くなりすぎない

 自分の学校やチームのスポーツ観戦時に大声で叫んだり、長時間立ったままだったりすると、熱中症にかかりやすくなります。応援に熱くなっても、興奮して体温が上がりすぎないよう、クールダウンや水分補給に気をつけましょう。

3. 通学・帰宅中に油断しない

 バス停でバスを待っているときや徒歩での移動中など、直射日光に長時間当たらないよう気をつけましょう。日傘や帽子を利用して日よけ対策を行ってください。

 

屋内

1. 体育館で燃えすぎない

 バドミントンやバスケットボールなど、風のない締め切った体育館での競技や、剣道など防具をつける競技は特に注意が必要です。チーム競技の場合、周囲のメンバーの配慮や体調不良を訴えやすい雰囲気が大切です。

2. 文化部も熱くなりすぎない

 音楽室やプレハブなど、高温多湿の場所で長時間練習することは控えましょう。空調を調節しつつ、こまめに休憩や、水分補給を行ってください。

 

・ 高齢者 

 高齢者の方は温度に対する感覚が弱くなるため、室内でも熱中症にかかりやすいといわれています。 ご本人および周囲の方は、下記の点に注意して熱中症の予防と対策を行い、暑い時期を乗り切りましょう。

 

1. 「気温や湿度を」 計って知ろう

 高齢者の方は体温の調節機能が落ちてくるため暑さを自覚しにくく、熱を逃がす体の反応や暑さ対策の行動が遅れがちです。気温・湿度計、熱中症計などを活用し、まわりの環境の危険度を知りましょう。

2. 「室内を」 涼しくしよう

 日差しのない室内でも、高温多湿・無風の環境は熱中症の危険が高まります。冷房や除湿機・扇風機などを適度に利用し、涼しく風通しの良い環境で過ごしましょう。

3. 「水分を」 計画的にとろう

 高齢者の方は体内水分量の減少により脱水状態になりやすく、さらに体が脱水を察知しにくいため、水分補給が遅れがちです。のどが渇く前に、定期的な水分補給をしましょう。キュウリやナスなど、水分を多く含む食材を、食事に取り入れるのもよいですね。

4. 「お風呂や寝るときも」 注意しよう

 入浴時や就寝中にも体の水分は失われていき、気づかぬうちに熱中症にかかることがあります。入浴前後に十分な水分補給をしたり、寝るときは枕元に飲料を置いたりしておくとよいでしょう。

5. 「お出かけは」 体に十分配慮しよう

 外出時は、体への負荷が高まることに加え、汗で水分が失われたり、日差しや熱の影響を受けやすくなったりします。服装を工夫する他、水分や休憩を十分とって体を守りましょう。

6. 「周りの人が」 気にかけよう

 高齢者の方は自分で暑さやのどの渇きに気づきにくいうえ、体調の変化も我慢をしてしまうことがあります。周りの人が体調をこまめに気にかけ、予防対策を促してあげましょう。

 

・ 屋外で働く人

 屋外で長時間にわたり作業するような職業に従事している方は、夏場は常に熱中症の危険にさらされています。下記のような時は、特に注意して熱中症の予防と対策を行ってください。

 

・作業上の都合で通気性の悪い衣服や保護具を着用する場合

・高温多湿、直射日光、無風などの条件下で作業を開始した初日~数日間

・体が暑さに慣れていない時期(夏の初め頃や梅雨の合間など)に急に暑くなった日や休み中に体が涼しさに慣れてしまったお盆明けなどは、特に注意が必要です。

 

・特に注意すべき業種 

 建設業、製造業、林業、運送業、警備業、農業など(厚生労働省の調査のうち、上位6業種を抜粋)

 

・暑さ指数(WBGT値)が計れる測定器を用いて、基準値を超えていないかチェックしよう

・直射日光をさえぎろう(帽子をかぶる、可能であれば作業場所に屋根や日除けをつけるなど)

・扇風機などで風を通したり、打ち水をしたりしよう(風通しが悪い高温多湿の場所では、打ち水後の湿度上昇に注意!)

・休憩所を設け、こまめに休憩を取ろう

・身体を適度に冷やせるグッズや設備を利用しよう(氷、冷たいおしぼり、水風呂、シャワーなど)

・水分・塩分を定期的に補給しよう(自覚していなくても、脱水症状に陥っている場合があります)

・吸湿性や通気性がよい素材の服を選ぼう

・できるだけ1人で作業しないようにしよう(周囲の人が変化に気付くことができる環境づくりも、予防の1つです)

 

・キッチンで火を使う人 

 室内でも高温多湿の環境では、熱中症にかかりやすくなります。キッチンで火を使って調理をすると、熱とともに蒸気による湿気が発生して高温多湿の環境が生まれるため、注意が必要です。

 

・調理中は常に換気扇を回そう。

・エアコンをつけて室温を調節しよう。

・こまめに水分補給をしよう。

・調理方法や器具を工夫しよう(火を使わず電子レンジでの加熱に置き換えるなど)。

・調理中も、体を適度に冷やせるグッズを利用しよう(扇風機やネックバンド、首に冷えたタオルを巻くことも有効です)。

・キッチンにある保温系の家電は熱をもつので、こまめに電源を切りましょう。省エネにもなりますね。

 

・熱中症、こんな人は特に注意!「スポーツをする人」

 スポーツ時には体(筋肉)が熱を発するため、熱中症の危険がより高まります。
気温や湿度が高い中で運動する際には、運動の仕方や水分補給などに注意が必要です。いつも以上に
熱中症予防と対策を心がけましょう。

 

熱中症にかかりやすいのはどんなとき?

 体が暑さに慣れていない時期(夏の初め頃や梅雨の合間など)に急に暑くなった日や、湿度が高く風の弱い蒸し暑い日にスポーツをすると、気温があまり高くなくても熱中症にかかる危険性があります。また、体調があまりすぐれないときに無理をするのも禁物です。

 

<対策>

・環境条件(気温・湿度・風速・直射日光など)に応じて運動の強度や運動時間を調節しよう(場合によっては、運動を中止することも検討しましょう)。

・急に暑くなった日は特に注意し、徐々に暑さに慣らすようにして、短時間の軽めの運動から始めよう。

・こまめに水分補給を行うとともに、汗で失われる塩分も補給しよう。

・暑い日は吸湿性や通気性がよい素材の衣服を選び、屋外では帽子をかぶろう。

・防具をつけるようなスポーツの場合は、休憩中にゆるめて熱を逃がすなどの工夫をしよう。

・疲労、睡眠不足、風邪などで体調がすぐれないときは、無理に運動をするのはやめよう。

・特に運動不足の人や肥満の人は、熱中症を起こしやすいので注意しよう。

 

 

 

高血圧】 脳梗塞は熱中症と間違えやすい!

原則「喉が渇いたら水を飲む汗をかいたら塩を取る。

 心臓病や脳卒中は、心臓や脳が悪化したために起こるのではありません。血液がドロドロになり、動脈硬化が進行した末に起こります。つまり、血管の状態が悪化した結果として、これらの病気は起こるのです。そして、これらの血管病の最大の原因は高血圧です。【解説】高沢謙二(東京医科大学病院健診予防医学センター長、東京医科大学教授)『サイトより抜粋』

高沢謙二
1952年、埼玉県生まれ。浦和高校、東京医科大学卒業後、同大学大学院修了。医学博士。日本循環器学会評議員、日本高血圧学会会員、日本動脈硬化学会会員。加速度脈波の波形分析による血管年齢を発案し、世界的に注目される。著書に『「やわらかい血管」で病気にならない』(SBクリエイティブ)、監修書に『100歳まで切れない詰まらないタフな血管をつくる!』(マキノ出版)などがある。

 

4人に1人が血管の病気で死ぬ

 厚生労働省の2016年の人口動態統計によると、日本人の死因の1位はガン、2位は心臓病、3位は肺炎、4位は脳卒中です。 心臓病や脳卒中といったいわゆる血管病が二つも入っており、この二つを合わせると、実に4人に1人の死因となっています。

心臓病や脳卒中は、心臓や脳が悪化したために起こるのではありません。
血液がドロドロになり、動脈硬化が進行した末に起こります。
つまり、血管の状態が悪化した結果として、これらの病気は起こるのです。
そして、これらの血管病の最大の原因は
高血圧です。

それでは、高血圧がなぜ血管病を引き起こすのでしょうか。
まず、血圧が高くなると、その圧力によって血管が傷つけられます。
そもそも血管は、内側から「内膜」「中膜」「外膜」の3層から成ります。
血管の外側には、知覚神経が張り巡らされており、採血などによって痛みを感じます。
ところが、血管の内側には知覚神経がありません。
血圧が上がり、内膜を傷つけられようと、一切痛みを感じません。


高血圧が、サイレントキラー(沈黙の殺し屋)といわれるのもこのためです。

 

私たちは、血管の内側で起こる変化を自分では感じられないのです。
血圧が高くなると、その圧力から血管を守ろうとするしくみが働き、血管は厚く硬くなります。
血管の内腔(血管の内部の広さ)が次第に狭くなり、動脈硬化が進行します。

血管がしなやかさを失って硬くなると、心臓から血液を押し出す圧力を高めないと血液が流れにくくなります。
このために血圧が上昇し、高まった血圧によって血管がさらに傷つけられることになるのです。
このように血圧が上がるとともに動脈硬化が進み、悪循環に陥ってしまうのです。

 

脂質異常症が血栓を作り心筋梗塞や脳梗塞を呼ぶ

 また、高血圧のある人は、糖尿病や脂質異常症といった生活習慣病を併発していることが多い点も大きな問題です。
糖尿病は、食事で取った糖分が消化・分解できずに余り、血液中にあふれ出す病気です。
糖分を多量に含む血液もまた、血管を傷つける大きな要因となります。

脂質異常症は、血液中に中性脂肪や悪玉コレステロールが増える病気です。
脂質異常症になると、血液はドロドロになり、余分な中性脂肪や悪玉コレステロールが血管壁に付着し、動脈硬化を進行させます。

血管の内腔はどんどん狭くなり、血管壁がいよいよ硬く、もろくなっていきます。
もろくなった血管壁には、こぶ(プラーク)ができやすくなります。
そもそもプラークははがれやすく、破れやすいのです。
プラークが破れると、それを修復するために、血小板が集まってきます。

こうして作られる血の塊が血栓なのです。

この血栓が心臓や脳で詰まれば、心筋梗塞や脳梗塞などの重大な疾患が引き起こされることになります。

 

高血圧の人は1ミリでも下げる努力を

 血圧が高くなれば、血管がその圧力に耐えきれず、血管が破れることもあります。
それが脳で起これば脳出血なのです。

厚生労働省が行っている健康づくり運動「健康日本21」では、健康に役立つ国内外の調査データを紹介しています。
そのデータによれば、最大血圧が10㎜Hg上昇すると、男性で約20%、女性で約15%、脳梗塞や脳出血にかかる確率が高まるとされています。

また、逆に
最大血圧を5㎜Hg下げるだけで、脳梗塞や脳出血の発症率が実に42%も低下するという報告もあります。
2012年の9月には、アメリカの国立心肺血液研究所が出した公式発表が大きなニュースとなりました。
「最大血圧を120㎜Hg未満に下げる目標の治療を行えば、心臓発作や脳卒中の発症率が3分の1に減り、死亡率も4分の1下がった」というのです(日本高血圧学会のガイドラインでは、通常の降圧目標は140/90㎜Hg未満)。


研究は、50歳以上の心臓病や腎臓病などを発症する恐れのある高血圧の患者約9400人を対象として、2010年から2013年まで実施されました。
当初は2018年まで行われる予定でしたが、科学的な検証が進み、一般の人が健康を維持するうえで「重大な結論」が出たとして、前倒しで発表されたのです。

いずれにしても、高血圧の人はたとえ1㎜Hgでも下げれば、体によい影響を及ぼします。
なぜなら、心臓は1日におよそ10万回も動いています。


血圧が1㎜Hg下がれば、それが毎日10万回ずつくり返されるため、その積み重ねが体へ、そして血管へと反映されるのです。
心筋梗塞や脳卒中などの血管事故を予防するためには、最大の危険因子である高血圧を、日ごろからチェックしておくことが大事です。

 

●糖尿病や高血圧の人は熱中症になりやすい

 猛暑日が続いています。「熱中症に十分気をつけて」ということはテレビ、新聞等で連日報道されご存知でない方はいらっしゃらないと思います。ところで熱中症になったのは何をしていた時か?というと屋外でスポーツをしていた時や、労働をしていた時に比べて日常生活をしていた時の方が多いというデータがあります。とくに屋内生活が主体の高齢者では、身体が熱に鈍感となり発汗などの体温調節機能が低下していることも想定され注意が必要です。家の中でもエアコンなどで適度に温度を調節し水分補給を十分に行うことが重要です。運動時に発症した熱中症に比べて日常生活中に発症した熱中症のほうが、救急車で搬送された時、重症になりやすいということも言われていますのでご注意下さい。

 一方、慢性疾患を持っている人の場合、糖尿病では一般的に尿の量が多くなりがちで、脱水状態となりやすく、また自律神経障害などがあると発汗機能が低下していることが考えられます。これらはいずれも熱中症発症の大きな危険因子となります。また高血圧の人は塩分のとり過ぎが血圧に悪いということで、塩分を控える食生活にされています。そうすると知らず知らずのうちにおこる発汗の増加で塩分がさらに失われて体内のミネラルバランスが崩れ、脱水症状から熱中症発症に至ることを考えておく必要があります。糖尿病や高血圧の方は、生活のさまざまな場面で特に熱中症発症に注意することが必要です。

 熱中症の症状として、めまい、失神、筋肉痛、大量の発汗などは軽症で、体を冷やす、水分を十分とらせるなどの応急処置で対応できます。しかし、頭痛、気分不良、吐き気、実際に吐く、などの症状は中等症の症状となり病院への搬送が必要になります。さらに意識障害やけいれん、39℃以上の高熱になると重症で即入院のうえ集中治療が必要な状態と考えて下さい。意識障害というと意識不明の昏睡状態を想像してしまいますが、軽度の意識障害では普段に比べて何かボーとしている状態などを含みますので、このような時も重症化の徴候を疑わなければなりません。日本神経救急学会では、考えがまとまらない「判断力の低下」といった状態も重症化の初期段階である可能性があると述べています。高血圧、糖尿病の人にこのような症状が出現したら要注意です。

 

猛暑が続く今夏は特に注意が必要!

・脳梗塞は、夏に最も多いというデータがあります。
・夏は汗などで体内の脱水が起こりやすいためです。

水分補給が不足すると、血管内の水分だけ失われ、血液の血球成分が濃縮されて血液がドロドロになるのです。
その結果、血栓ができやすくなり、脳梗塞の危険性も高まります。

これは、戸外だけでなく、エアコンの効いた室内でも同じです。
涼しい室内にいるから大丈夫ということではありません。

エアコンは湿度を下げて、空気を乾燥させます。
そのため、デスクワークをしていても、体内から水分は出ていきやすい。

室内にいても、意識して水分補給を心がけるといいでしょう。
65歳以上の高齢者では、
気温が30℃を超える真夏日で死亡率が上昇し始め、32℃を超えると1.66倍にもなるというデータもあります。

真夏日が多い今年の夏は、水分補給が特に重要です。

のどが渇いたという自覚がなくても、意識してこまめな水分補給を心がけてください。

特に運動後の水分補給には、塩分(ナトリウム)も重要です。
夏場の急激な発汗は、脱水や熱中症の大きな原因になります。

水分補給だけでなく、意識して塩分も取るようにしましょう。
これは、高血圧の人にもいえることです。

しかし、高血圧で健康意識の高い人の中には、塩分の取り過ぎに神経質になり過ぎている人もいます。そんな人は、塩分を取るべきときにも控えてしまいます。

その結果、脱水で倒れる事故が起こるのです。
高血圧の人であっても、
のどが渇いたら水を飲め。汗をかいたら塩も取れ。という原則を守りましょう。

また、あまり知られていないかもしれませんが、脳梗塞の初期症状は、
熱中症とよく似ています。
夏に急激に起こるめまいや
頭痛、吐き気、冷や汗、倦怠感などは熱中症と思われがちです。
しかし、脳梗塞などの血栓が詰まる病気(血栓症)でも、同じ症状が現れるのです。
血栓症は、一度発症すると重篤な症状になることも多い病気です。

自分で勝手に熱中症と判断せず、そんな症状が出てきたら、すぐに医師に相談するといいでしょう。

 

 

 

 

エアコン冷房(クーラー)のしくみ 

エアコン冷房(クーラー)の電気代を節約するために、まずは、エアコン冷房のしくみを知っていきましょう。

エアコンはどのように冷房しているのでしょうか?

エアコンはどうやって冷房しているの?

 エアコンは暖房時も冷房時も同じ「ヒートポンプ」という技術を使っています。

「ヒートポンプ技術」って?

空気中には”熱”が存在します。ヒートポンプ技術とは、空気中の”熱”を集めて、その熱をガス(冷媒)に乗せて移動させるという技術です。

熱を運ぶ「冷媒」って?

エアコンの室内機(エアコン本体)と室外機の間には、「冷媒」というガスが通っています。「冷媒」というのは、空気の”熱”を運ぶ電車のような役割をしています。

冷房時は室内の”熱”を室外に逃がしている

空気は”熱”を含んでいます。熱は、高い温度から低い温度へ移動する、という性質を持っています。
エアコン冷房時は、エアコンが吸い込んだ室内の空気中の熱が冷たい冷媒(ガス)へ移動し、冷媒によって室外機まで運ばれたのち室外に放出されます。冷媒に熱を奪われて冷たくなった空気は室内口の吹き出し口から室内へ戻されます。エアコン冷房(クーラー)は、室内の空気を吸い込み、空気中の熱を室外に放出し、熱を取り冷たくなった空気を室内に戻す、というしくみです。つまり、室内の熱を外へ逃がすことで冷房をしています。

 

・エアコン冷房(クーラー)の電気代を節約するには? 

 エアコンの消費電力のうち、約8割はコンプレッサー(圧縮機)が電気を消費しています。
コンプレッサー(圧縮機)は室外機内にあり、エアコン冷房時は冷媒が運んできた室内の熱を室外へ放出する際、放出しやすいように圧縮機で冷媒を圧縮し、温めています。

 エアコン冷房でコンプレッサーが稼働している時というのは、室内の熱を室外へ逃がしている時、つまり室内温度を設定温度まで下げている間です。

エアコンはコンプレッサー稼働時にいちばん大きな消費電力を必要とするため、室内気温をエアコン冷房の設定温度まで下げている間が、一番電気代がかかる、ということになります。

そのため、エアコンの電気代を節約するためには、短時間で室内気温を設定温度まで下げてしまうことがポイントとなります。

 

エアコン冷房(クーラー)の電気代をいちばん節約できる効率的な運転方法は?

 エアコン冷房の電気代をいちばん節約できる効率的な運転方法は、自動運転モードです。
はじめから微弱運転や弱運転をしてしまうと、室内気温が下がるまでに長時間かかってしまう場合があります。
エアコン冷房(クーラー)の「自動運転」は、室温が設定温度になるまでは強風運転、その後は微風運転や送風運転、と一番電気代が抑えられる効率が良い運転を行うため、無駄なく電気代を節約しながら使っていくことができます。

 

エアコンの冷房は、自動運転を利用して一気に温度を上げてしまうのが効率的

 エアコン冷房使用時は、弱運転や微弱運転をするのではなく、自動運転をしたほうが、一番電気代がかかりません。

 

どうしてエアコン冷房(クーラー)は自動運転モードが、一番電気代がかからないの?

 エアコンの冷房は、室内の温度を設定温度に下げるまでの間が一番電気を使います。設定温度に下がってしまった後は、電気代はあまりかかりません。
そのため、短時間のうちに設定温度にしてしまったほうが電気代を安く抑えることができます。

エアコン冷房の自動運転機能は、室温が設定温度になるまでは強風運転、その後は微風運転、と一番電気代が抑えられる効率が良い運転を行ってくれるため、自動運転が一番電気代をかけない効率的な運転方法となります。初めから弱運転や微弱運転をしてしまうと、室内気温が設定温度に下がるまでに長時間かかってしまうため、その分電気代が高くついてしまう、ということです。

 

エアコン冷房(クーラー)のこまめなスイッチのON・OFFは逆効果

 エアコンで冷房を使う際、部屋が涼しくなったらスイッチを切り、また暑くなってきたらスイッチを入れる、といったようにこまめなスイッチのON・OFFを繰り返してしまうと、逆に電気代が高くなってしまいます。

 上記に述べたように、エアコン冷房は設定温度まで室温を下げるまでが一番電気代がかかるので、こまめにスイッチを入れたり切ったりせずに、一度室温を下げたらそのままの温度を自動運転で保っているほうが電気代を節約できます。

 

◇ 夏の電気代、ピーク時は50%がエアコン!

出典:経済産業省

 経済産業省によると、夏の昼間14時ころの在宅世帯の電気使用量のうち、なんとエアコンが58%もの割合を占めているのだそうです!また、家庭における年間エネルギー消費量のうち、エアコン冷房は2.3%を占めています。 金額的にはいくらなのでしょう。

だいたいの目安として、夏のエアコンにかかる電気代を平均額から考えてみましょう。エアコンを使わない5月と、エアコン冷房を使う8月の電気代平均額を比較すると以下のようになります。

 

東京の一般家庭の電気代平均額(2人以上の世帯/2017年総務省統計)

2017年5月分 7,445円  2017年8月分 10,317円

 

 エアコン冷房を使う7月になると電気代が2,872円上がっていますね。ざっくりではありますが、エアコンを使うようになると電気代は1.4倍くらいになりそうです。外の気温やエアコンの使い方、使う時間の長さによっては、もっと電気代が跳ね上がる可能性もありますね。 とはいえ、真夏にエアコンを使わないのは無理な話。電気代を抑えるためには、エアコンはどのように使えばいいのでしょう?

 

◇ かえって逆効果! 電気代が高まるエアコンの使い方 

電気代を節約しようして、こまめにスイッチをオン・オフにしたり、はじめから弱運転でエアコンを使っている人いませんか? 実は、それだとかえって電気代を高くしてしまっているんです!

 

こまめなオン・オフがどうしてダメなの?

エアコンは室温を下げて設定温度にするまでの間が一番電気代がかかるんです。だから、エアコンの温度が設定温度になったからといってスイッチオフしてしまうと、次にエアコンをつける時に再度エアコンが設定温度まで室温を下げなければなりませんよね。その分余計に電気代がかかってしまうということなんです。

 

最初から弱運転がダメな理由は?

 では、最初から弱運転にするのがダメなのはどうしてでしょうか?

先程の説明で、エアコンは設定温度まで室温を下げる間が、一番電気代がかかるということはわかりましたね。最初から弱運転で運転してしまうと設定温度になるまでの時間が長くなってしまい、その分電気代が高くなってしまうんですよ

 

エアコン冷房の電気代をおさえるには、自動運転でつけっぱなしが正解

エアコン冷房の電気代を抑えるには、自動運転でつけっぱなしにしておきましょう。
エアコンの自動運転モードは、一気に設定温度まで室温を下げ、その後は微弱運転や送風運転で室内温度を保ちます。短時間で設定温度にするため、無駄な電気代がかからないようになっているんです。だから、こまめにオン・オフをしないで自動運転でつけっぱなしにしておいたほうが電気代を節約できるのです。

 

 

とはいえ、エアコンはつけっぱなし、本当に電気代が抑えられる?

 ちょっと心配ですよね。エアコンはつけっぱなしが良いとはいっても、24時間まるまるつけっぱなしにしておいほうが良いというわけではないです。

 

では、どんな時エアコンをつけっ放しにしたほうが電気代は節約できるのでしょうか?

 

エアコンのつけっぱなしで電気代節約が期待できるのはこんな時

エアコンのつけっぱなしが効果的なのは次のような場合です。

◇ちょっと出かける場合

 ちょっと買い物に出かける、子どもの送り迎えに行く、といったように30分くらい家をあける場合などは、つけっぱなしにしたほうが電気代を安く抑えられる場合が多いです。

 

◇外気温と設定温度の差が大きい場合

 エアコンは室内温度を設定温度にするまでの間、一番電気代がかかります。

外気温と設定温度の差が大きいほど、エアコンを一度消してしまって再度つける時にかかる電気代は高くなります。だから、夏の暑い日中ほどエアコンをこまめに「オン・オフ」にせず、つけっぱなしにしておいたほうが、効果的に節約ができるということです。

 

『エネチェンジ』より抜粋 

1.もう一度確認したい、節電の常識ウソ・ホント

 震災から5年目の夏を迎え、夏の節電についてもずいぶん理解が進んでいると思います。とはいえ、なかには誤解したまま実践している「節電の常識」というのも少なくありません。まずはご自身のやり方が合っているかどうか、ぜひチェックしてみてください。

 

① エアコンは素早く冷やして電源オフが効率的?

 電源のこまめなオンオフは節電の基本ですが、エアコンに関しては状況が違ってきます。部屋が涼しくなったから電源をオフに、また暑くなったら再びオンにするというのをこまめに繰り返すのは、あまりよい方法ではありません。
 エアコンは電源を立ち上げたときの消費電力が一番大きな家電。最初の10分程度は、フル稼働して室温を下げようとします。一方で、ある程度室温が下がってからの消費電力はさほど大きくありません。つまり、オンオフを繰り返すということは、電力を大きく消費する立ち上げの状態を繰り返すことになるのです。
 では「つけっぱなし」にしておけばいいのかというと、一概にそうともいえません。設定温度と室温の差、どれくらいの時間つけっぱなしにしておくか、使っている機種がどれくらい新しいものかなど、条件や環境によっても大きく違ってきます。
 とはいえ、最近の機種であれば、近所への買い物などごく短時間の外出であれば、つけっぱなしで出かけたほうが電気代の節約になることが多そうです。
 つまり、「エアコンを頻繁につけたり消したりするのは逆効果」と理解し、設定温度を控えめ(推奨は28℃)にすることが、効率的な節電への近道となります。

② 冷蔵庫の設定温度、夏は「強」が当然?

 冷蔵庫に入れて冷やすものが増える夏。食品の痛みも心配です。外気温が高いからと、ついつい設定温度を「強」にしがちですが、冷蔵庫を上手に使えば夏でも温度設定は「中」で十分。「強」から「中」に設定を変えるだけで、年間で消費電力量61.72kWh、約1,360円の節約になります

(※1)。
 そのためには、冷蔵庫の中に食品を詰めすぎず、冷気が庫内を循環できるようにすることが大切です。理想は5割程度ですが、せめて7~8割に収めましょう。さらに、庫内で物の置き場を決めておくと、すっきり整理しやすくなり、冷蔵庫の開閉時間も短くなります。

 ※1)周囲温度22℃の場合。

   「家庭の省エネ大辞典2012年版」省エネルギーセンター https://www.eccj.or.jp/dict/pdf/09_10.pdf

 

③ 待機電力のカットは節電効果なし?

 家電の省エネ性能がアップしたことで、ここ10年ほどの間に家庭で使う待機電力は大幅に減少しています。ひと昔前までは待機電力といえばテレビの主電源などが挙げられていましたが、最近の液晶テレビでは待機電力が0.11W(2010~2012年型・オフモード時)、年間の電気代にして26円程度にすぎません。(※2)

 ※2)電気料金単価27円/kWhでテレビの年間待機電力の電気代を計算。
     0.00011kwh×24時間×365日×27円=26.0172円

 また、電話やDVDレコーダーなど、プラグから電源を抜けない家電も多くあります。もちろん、使わない電気機器の電源を切っておくのは大切ですが、日常生活に不便を感じたりストレスになるほど、神経質になる必要はないでしょう。
 待機電力が一番高いのは、ガス温水器。給湯パネルの主電源をオフにしても、テレビのコンセントを抜くのとは違い、待機電力を0にはできませんが、節電になるのは確かです。主電源を切っておくと、水のつもりがうっかりお湯を使ってしまうというミスも防げます。水とお湯ではガス代のコストが3倍も違ってくるので、その点からもガス温水器は使うときだけ電源をオンにする習慣をつけるようにしたいですね。

 

2.夏の節電生活の基本を知っておく

 節電の考え方の基本は4つ。

 ①使わない電気はオフにする、

 ②電気使用量の高い家電から効率よく節電する、

 ③買い替え時は省エネ家電を選ぶ、

 ④電気料金の契約や設定を見直す、です。

 

節電メニューのポイントを押さえておこう

 電気を使わないときはオフにするのは、基本中の基本。ただし、家電によっては前述したエアコンのように頻繁なオンオフは注意が必要なものもあることを知っておきましょう。
 夏の昼間14時ころの在宅世帯の電気使用量は、エアコン、冷蔵庫、照明器具、テレビの4つで約8割以上。特に58%を占めるエアコンの節電は重要です。設定温度を2℃上げることで、家庭全体で10%の節電効果が得られます(※3)。室温設定は28℃を心がけてください。

 テレビは省エネモードに設定し、画面の輝度を下げて必要なとき以外は消すようにすると2%の節電になります。電気ポットを使わずガスコンロでお湯を沸かす、洗濯はまとめ洗いをするなども節電効果をアップする方法です。

 

省エネ化が進んでいる家電の優等生、エアコン

 買い替え時には、必ず家電の省エネ性能をチェックすることも大切です。ずいぶん前から省エネ化が進んでいたエアコンの場合、2002年と2012年と比べると省エネ効果は11%ほど違ってきます(※4)。
 エアコンの買い替えを検討する場合、考慮したいのが、冬の暖房器具としてエアコンを使うかどうかです。エアコンは暖房の方がコスト高なので、夏冬使う場合は買い替えによる節電効果もその分大きくなります。反対に夏しかエアコンを使わないという場合は、購入年数やエアコンの効き具合を見ながら焦らずに検討してよいでしょう。ただし、10年以上昔のものなど、かなり古い機種であれば、やはり買い替えを考えてみた方がいいかもしれません。
 環境省のHP「しんきゅうさん」で、最新機種と古い機種の省エネ性能の比較をチェックしてみるのもおすすめです。

 ※4)環境省HP「しんきゅうさん」より https://shinkyusan.com/product_selection/02.html

③ 24時間つきっぱなしの冷蔵庫も、買い替えによる節電効果大

 冷蔵庫も一度、コンセントを入れたら24時間つきっぱなしなだけに、節電効果の高い家電です。エアコン同様、10年以上前の古い機種を使っているならば、省エネ性能の高い最新機種への買い替えを検討してみてはいかがでしょう。2001年と2011年の401~450ℓクラスの冷蔵庫の省エネ性能は約1/3になっています(※5)。

 

 国内メーカーの冷蔵庫の場合、家庭用に最も普及している400~500ℓクラスが最も省エネ性能が高くなっています。ひとり暮らし用の100ℓクラスの冷蔵庫の方が電気代は高くなるという逆転現象も起こり得るので、しっかりチェックしておきましょう。
 ほかに買い替えによる節電効果が高いものとしては、白熱電球からLED電球への買い替えなどが挙げられます。

 ※5)環境省HP「しんきゅうさん」より https://shinkyusan.com/product_selection/03.html

 

電気料金を見える化して、お得なプランに見直しを

 電気料金の節約に役立てたいのが、基本契約の見直しです。一般家庭に多いのは「重量電灯制」。契約アンペアによって基本料金が決まっていて、使用量に応じて値段が変わります。契約アンペア数を下げて基本料金を安くするのも方法ですが、集中して家電を使う時間帯の消費電力量を把握しておかないと、すぐにブレーカーが落ちてしまうことになるので注意してください。また、関西電力、中国電力、四国電力、沖縄電力の4つの電力会社はアンペア制が導入されておらず、基本料金は一律です。

 

 もうひとつの契約形態が「時間電灯制」。使う時間帯によって電気代が変わるもので、わが家でも1年ほど前から東京電力の「お得なナイト10」というプランに変更しました。洗濯や食器洗い乾燥機などを深夜に使うように工夫することで、わが家では前年と比べて平均して月1000円程度電気代が安くなりました。
 時間帯による料金プランは各電力会社からさまざまなものが出ているので、一度チェックしてみる価値があると思います。
 その際、便利なのが、各電力会社のユーザー向け会員サイト。

たとえば東京電力の場合「でんき家計簿(https://www.tepco.co.jp/kakeibo/index-j.html)」に会員登録すると、使用量や電気料金を確認できるほか、わが家に合った省エネアドバイスや電気料金プランのシミュレーションもできます。似たような家族構成の場合、どれくらい電気代がかかっているのかなどの比較など、ユニークなサービスも登場しています。電気の使用量や料金を見える化することで、自然と節電やコスト意識が高まるはずです。
 時間帯別料金はピークシフトという考え方の面からも有効な節電手段。自分の家だけでなく、地域全体の電力使用量を考えて節電に取り組めるといいですね。

 

3.より効率的に節電するための豆知識

 正しい知識を持って効率的に取り組むことで、上手に節電&節約を実現したいものです。家電別にチェックして、できることからぜひ取り入れてみてください。

 

エアコン 

 

①「風量は自動に設定」が一番効率的

 風量を自動に設定しておけば、設定温度になるまで風量は「強」、設定温度になってからは「弱」でキープと、エアコンが自動で調整してくれます。手動で風量を弱のままにしておくと、設定温度に室温を下げるまでに時間がかかることになり、かえって非効率だったりもします。送風口のフラップの向きも自動設定におまかせするのが賢い方法です。

 

ドライ VS 冷房 どっちが節電?

 ドライ運転は冷房運転より電気代がかかることがあります。そもそもドライ運転は気温が低くて湿気のあるときに使う機能。梅雨時や冬の部屋干ししている室内などに向いています。夏の暑い時期は、室温を下げて除湿効果もある冷房運転がおすすめです。

 

③「送風モード」でエアコン内のカビ防止!

エアコンの運転を止める際、5~10分ほど送風運転をすることで、結露を防ぐことができます。エアコン本体の温度が急激に上昇することで結露が発生すると、ホコリと結びついてカビの原因になるので要注意。最新機種では、電源オフにすると自動的に送風運転がセットになっているものもあります。フィルターのこまめな掃除、3年に1度程度の専門業者によるエアコンクリーニングなども大切です。

 

扇風機・サーキュレーターと併用は位置関係がポイント

エアコンから吹き出す冷気を上手に室内に循環させるためにも、扇風機やサーキュレーターと併用しましょう。冷たい空気はエアコンを設置しているのと反対側にたまります。そこに扇風機かサーキュレーターを置き、天井に向かって風が吹くようにセットします。空気を撹拌するという点ではサーキュレーターがベストですが、夏場であれば扇風機でも十分です。

 

 冷蔵庫 

 

熱を逃がす「隙間」を考えて設置するのが重要

 冷蔵庫は内部を冷やすために放熱をするので周囲に隙間を作って設置することが大切です。目安としては左右は各2㎝、後ろは10㎝程度。ただし、最新の機種では後ろにぴったりつけられる構造になっているものもあるので、取扱説明書をきちんと読んでおくといいでしょう。冷蔵庫の上に直接ものを置くのもよくありません。足つきのラックなどを利用して、冷蔵庫上部に直接ものがあたらないようにして収納スペースを作るのも方法です。

 

冷蔵庫はすっきり!冷凍庫はびっちり!?

 冷蔵庫はできるだけものをすっきり配置して冷気を循環させるのがコツですが、冷凍庫は反対にものをいっぱい詰め込むのが省エネ。クーラーボックスの中に少ししかものがないとすぐ溶けてしまいますが、いっぱい入れておくと溶けづらいのと同じ原理です。省エネ、食品を長持ちさせるという両面から、食品はなるべく冷蔵よりも冷凍保存

 

 その他 

 

主流になりつつあるLED

 電球には白熱電球、電球型蛍光ランプ、LED電球の3種類があります。国内メーカーではすでに白熱電球の生産が終了。寿命が20,000~40,000時間と長く、白熱球に比べて消費電力量が約1/6になるLEDへの移行が進んでいます(※6)。
 わが家でも最近、天井付けのシーリングライトをLEDに買い替えました。LEDのシーリングライトは数年前まで50,000円以上していましたが、今回、6000円程度で購入。ずいぶん価格が安くなっているのを実感しました。
 ただ、そうはいってもほかの電球に比べるとLEDは高いので、無理に一度に買い替えなくても大丈夫。今使っている電球の寿命がきたら、順次切り替えていけばよいと思います。
 また、LEDの場合、形やサイズ、機能などによって使えない場合があるので、事前にしっかりチェックしておくようにします。明りの色などもメーカーによって差があるので、何カ所も付け替える場合は、1つ試し買いをしてから決めたほうがいいですね。

 ※6)環境省HP「しんきゅうさん」より https://shinkyusan.com/product_selection/01.html

 

電気で熱を作る家電はコスト高!

炊飯器、電気ポット、温水洗浄便座など、電気を使って長時間保温をする機能のある家電は、意外に電気代がかかります。ごはんを炊いたら保温せずに、小分け冷凍して食べるときに電子レンジで温める、お湯はやかんや電気ケトルで沸かす、温水洗浄便座は節電モードにするなど、できるだけ代用や工夫を考えてみてください。
 特に電気ポットの場合、毎日朝から夜まで保温をして使っていると電気代は年間1万円以上もかかるので要注意です(※7)。

※7)年間消費電力量382kWh/年の2.2ℓの電気ポットの場合、電気料金単価27円/kWhで計算すると、382kWh/年×27円=10,314/年となります。

 

取説をきちんと読んでみる

家電の取扱説明書、いわゆる取説はほとんど読まないという人も多いかと思います。でも、実は取扱説明書には、家電を省エネモードで上手に使う方法や、簡単なお手入れのコツなど、意外に知らない情報がたくさん書かれています。たとえば、重たい冷蔵庫も下についているネジを調整することで女性ひとりでも簡単に動かせるのですが、そういう情報も取扱説明書を読めば知ることができますよ。

 

正しい節電の知識を知って、無理なく続けられる夏の節電を心がけていくことが大切です。節電を習慣にすると同時に節約にもなり、家計にやさしい暮らしができるようになりますよ。

 

 

                                    

『世界一受けたい授業2018.07.14放送』より抜粋

『 熱 中 症 対 策 』

 毎年5万人以上が搬送され、多い時では1000人以上死者が出る熱中症。今年は6月から日本各地で猛暑日が続出。今後厳しい暑さが続くと予測されています。

そこで気をつけなければいかないのが、「梅雨明けグーンと熱くなると、若い方でも一発で熱中症になるので、注意が必要です。」そう語るのは、救命医療のエキスパート 三宅康史先生。

 

 

〔 芸能人が熱中症になった例 ① 〕杉浦太陽さんの場合

 スタジオで収録していた時のこと。外の気温は、30℃。スタジオは冷房がきいていた。そういう室内にいてどうして熱中症になったのか分からなかった杉浦さん。突然体がしびれて立っていられなくなって倒れて搬送されたら脱水による熱中症だと言われたそうです。

原因は、仕事で一生懸命しゃべり過ぎたからだそうです。

 

 

じつは体内の水分は、しゃべっている間も

吐く息と混じって 水蒸気としてどんどん逃げてしまう のです。

 

 

 

 

 

 

杉浦さんは、しゃべり過ぎで脱水症状になっていたのです。

 

三宅先生 「人は呼吸するだけで、吐く息の中で300mlぐらいの水分を失っているんです。」

 

 

〔 芸能人が熱中症になった例 ② 〕 元読売テレビアナウンサー 川田裕美さんの場合 

・アシスタントをしていた『ミヤネ屋』で大阪マラソンに参加することに。目標は5時間切り!

フルマラソンに出るのは初挑戦!半年前から練習を開始。週2、3回のペースでもう特訓に励み、迎えた本番。

川田さん 「当日は晴れて気温が上がると言われていたので、肌を陽に当てない方がいいのかなと思って、アームカバー をして、ほとんど肌が外に出てない感じで、帽子もかぶっていました。」

・当日の最高気温は26℃。直射日光の熱から肌を守り、持っている雨とかエネルギーゼリーとか、給水所ごとの一応摂るようにしていた。しかし、30kmを過ぎたころから異変が・・・

 

川田さん 「視界が狭まってきて、だんだん下しか見えなくなってきて、35kmを過ぎたところで一度吐きまして、力が入らない感じでした。」

 

・気力でなんとか走り切り、初挑戦ながら、4時間57分02秒の好タイムでゴール!

 

川田さん 「ゴールした後は自分で歩けなくて、救護室の所まで連れて行ってもらって、水分補給とアイシング30分でなんとか回復しましたが、あの時は体は辛かったですね。」

 

 ・そうなった原因は、トイレに行くのが嫌だったからです。

 

三宅先生 「女性の場合、トイレ に行くとどうしても タイムロス につながります。川田さんは、あまり水を飲まないようにして トイレ に行かないで、なんとかやり過ごしたかったようです。」

 

堺さん 「ところで、熱中症にかかってしまった方を助けるために応急処置をする時に気をつけなければいけないことがあるようでございますね。」

三宅先生 「正しい水分の飲ませ方があるんです。」

     「それは、水分は、必ず自分で飲んでもらうことです。

『「座れますか?」「まず、これを自分で持ってください。」「持てますか?」

と声をかけて、持てるようであれば、「ゆっくり飲んでください。大丈夫ですよ。」

というように、自分で飲んでもらうことで熱中症と思われる人の  意識がしっかりしている ことが一つ分かります。

もし、飲めなかったり、むせるようだったら、これは病院に行ってもらって、熱中症としては重症 ということになります。

 

  周りの人が無理やり飲まそうとしますと、水が気管に入って 窒息 したりとか、

  最悪の場合  命  に関わることになります。

 

 

〔 芸能人が熱中症になった例 ③ 〕 内山信二さんの場合 

 内山信二さんが  熱中症に襲われた  のは、テレビ番組の 撮影中

軽いハイキング気分でTシャツに半ズボン姿。登り始めてすぐに全身汗だくに。 休憩も取らず   山を登り続けていると・・・

内山さん 「ピタッと止まったんですよ。汗が。ほんとに一滴も出ないって感じで体に熱がこもっちゃう。そこからはめまいがしてフラフラした感じで、気づいたら倒れていたんですよ。」

・目を覚ますと近くのお寺で寝かされ  脇を冷やし    水を飲んで   事なきを得た のですが、休憩を取らずに山を登っただけでなくダイエットをしていた。

三宅先生 「食事制限をしていたため、 エネルギー不足 になっていた。体力が落ちている時に、 炎天下での運動  は  熱中症のリスク が高まるので注意が必要です。

 

〔芸能人が熱中症になった例 ④ タレント ルー大柴さんの場合 

当時58歳(6年前)でルー大柴さんが訪れたのは、アフリカ北東部に位置するジブチ共和国。

地球上の最高気温71.5℃  を記録した 世界一暑い国。

その日も 気温は 48

 

ルー大柴さん 「トタン屋根の建物で風通しがいいような感じだったんですけど、風が全然吹いていなかったようです。」

現地の整備工場の取材

 室内でもしっかりと    水分補給をしていました   が・・・

 

水は確かに飲んでいたのに、熱中症になった理由は、 高血圧のため    塩分を控えていた   から。

三宅先生三宅先生 「高血圧を気にして塩分を控えたため 塩分不足 熱中症になった と考えられます。水だけでなく、塩分も摂るようにしましょう。」

 

堺さん 「先生おススメの飲み物があるようですね。」

 

三宅先生 「じつは  一石二鳥の飲み物 があるんです。」「それは、 トマトジュース です。」

 

熱中症対策 には、汗ででていってしまう  塩分、すなわちナトリウム 補給も必要です。

ナトリウムは、じつはトマトジュースに豊富に含まれています。 さらにトマトには、疲労回復に有効なリコピンも含まれていますので、水分 塩分 、疲労回復の リコピン 一石三鳥 の飲み物と言っていいと思います。」

 

『羽鳥真一モーニングショー2018.07.18放送』より抜粋

『 熱中症対策 寝苦しい夜でも快適に眠れる快眠法 』

 

羽鳥アナ

 「眠れない。暑い。それだけではありません。命を落とす危険が熱中症には潜んでおります。」

 「今日は、東京疲労・睡眠クリニック 院長 梶本 修身さんにお話をお伺いいたします。

  宜しくお願いします。」

 

 「60代の女性の方、暑いけどエアコンをつけずに我慢して寝ております。

  熱帯夜、何でエアコンをつけないんだと思ったら、ちゃんと理由がありまして、

  東日本の震災以来この方は、好きなだけつけるのを止めようと思ったそうです。」

 「ただ、暑い時は保冷剤なんかを使っているようで、あの状況を観たら、

  好きなだけ使っちゃいけないんだと思ってしまった。」

 

 「考え方は偉いんだけれども、この寝方、絶対ダメ!です。」「ダメじゃない。絶対ダメ!

 「エアコンなどを使わずに寝るのは、寝ている間に熱中症になる可能性が大です。

 「非常に危険です。」 「夜になっても室内の温度は下がりません。」

 「日中は勿論暑いです。太陽の熱が、ガンガン壁に蓄積され、どんどん 室内も暑くなります。」

 「で、夜になると、この壁に蓄積された熱が放出されます。

  が、外にもされますが、室内にもされます。そりゃ壁ですから。」

 「両側に熱は放出されるわけです。」

 「したがって、夜になって気温が少し下がったとしても、室内の温度は上昇する傾向がある。

  その可能性がある、ということです。」

 

 「実際にみてみると、熱中症で亡くなった方、2015年の東京都ですが、昼と夜  変わりません。

  昼の方が圧倒的に多いと思いがちですが、ほぼ同じだということです。」

 「しかも、屋内で亡くなった方が多く、

  屋内で亡くなった方の9割はエアコンをつけていなかった。

 「梶本先生、熱中症は昼でも夜でも変わらない。外でも室内でも変わらないということですね。」

 

梶本先生

 「特にこの暑い時期は、エアコンを絶対消しちゃいけない。たまにいらっしゃるのは、

  タイマー使っている方が多いと思いますが、じつはタイマーを使ってしまいますと、

  途切れてからどんどん温度が上がっていってしまうんですね。

  それによって、眠っている時に知らない間に熱中症になってしまう。

  ひどい場合にはお亡くなりになってしまうということが起きてしまいます。」

 

 「高齢者の方はですね、エアコンを切っている方が多いんですが、

  高齢者の方の死亡率は高く、約7割が高齢者 だと言われていますので、

  やはり高齢者の方ほど、朝までエアコンは付けっ放しにして頂きたいと思います。」

 「マンションの場合は、特に、コンクリートに囲まれていますので、

  どうしても熱が夜になって中に入ってくるんですね。それによって、

  夜の10時から12時ぐらいに最高気温になっていたということがありました。」

 

羽鳥アナ

 「えっ!マンションの室内が、ってことですか?」

 

梶本先生

 「はい。昔と違って、今のマンションは非常に熱を溜め込みやすいので、

  特に夜はエアコンをちゃんとつけてもらうということが大事ですね。」

 

羽鳥アナ

  50代女性の方

 「つけていた方がいいのは分かっています。でも、エアコンをつけっぱなしだと

  朝寒くて起きてしまいます。なんだか具合が悪いと感じます。」

 

羽鳥アナ

 「なんで朝、寒いと感じるのか?」

 「同じ26℃設定だとしても、睡眠中どんどん代謝が下がってくるので、

  同じ温度でも朝寒く感じてしまうと…」

 

梶本先生

 「眠っている間というのは体を休めようとしますので、すべての筋肉も代謝が下がるんですね。

  そうすると熱を産生出来ないので、結果として

  同じ温度でも寒く感じてしまうということになります。」

 

羽鳥アナ

 「じゃあ、寒く感じないで朝までぐっすり眠るにはどうしたらいいか?」

 「寝る1時間前から、自分が涼しいなと思う温度設定で部屋を冷やす。」

 「この、自分で涼しいなと感じる温度設定も難しいかもしれませんね。

  人によって違いますから。」

 

 「ある程度の平均はあります。

  ただ、ちょっとそれだと寒いなと思う人は温度を上げてもらえばいいし、

  ちょっと暑いなと思う人は下げてもらえばいい。」

 

 「今から言う基準の温度で設定してもらって、

  まず涼しいなと思う温度で、寝る1時間前に、部屋を冷やす。これが大事です。」

 

玉川さん

 「結局、朝だるいとかいう話なんだけど、それが朝だるいっていうことと、

  暑いとたぶん睡眠の質が悪いと思うんですよね。

  睡眠負債とかよく言われているじゃないですか。だから、朝だるいのと睡眠の質が悪いのと、

  どっちのほうが悪いのかってことをちょっと聞きたかったです。睡眠の先生だから。」

 

羽鳥アナ

 「どうなんですか?その・・・

  クーラーで寒くてだるいのか、暑くてよく眠れなくて、結局だるいのか…」

 

 涼しいと感じる温度。 一般的な目安は、

 

男性は平均 約25℃ 女性は平均 約26℃ です。

これはおおよその目安です。

 

 

羽鳥アナ

 「この温度、ちょっと低いですね。私もそう感じます。

  ただ、これをおおよその目安にするといいそうです。

  自分がちょっと涼しいな、と感じる温度を見つける。

  そして、寝る直前に設定温度をプラス1℃~2℃高い温度にする。

  大事なのは、部屋をまず冷やしておくことで、部屋全体の空間を一定温度に保ち、

  そこから1℃上げる分には、急に暑いとは感じることはなくて、

  ちょうど良いと感じたまま朝まで眠ることができるということです。」

 

梶本先生

 「女性と男性の温度の感じ方は、

  筋肉量の差だと言われていまして、筋肉の量で熱を測るんですね。

  ですので、男性の方が筋肉は多いので、温度が低くてもちょうど良いと感じるんだと思います。」

 「お風呂に入ると体温が上がりますね。それがしばらくすると体温が戻ってくるわけです。

  当然、部屋が涼しくなっていれば、体温が下がり眠気をもよおすんですね。

  そうしたことによって、快眠しやすい状態を作れる、ということになります。」

 

羽鳥アナ

 「お風呂は、熱いけれども、湯船の方がいいんですか?」

 

梶本先生

 「湯船も汗をかくほど入ってしまうと、また眠れなくなってしまうので、

  汗をかかない程に38℃~40℃ぐらいの湯船に半身だけ入って頂くのが良いと思います。」

 

羽鳥アナ

 「次は、風の向きです。」「間違った向きは、当然ですけれども、直(ちょく)で当たること。

 これは誰でもそうだと判ると思います。」

 

 「これは、なぜか?というと、体の表面が冷えます。

  表面が冷えると、なんと、体の内部の温度が上昇します。

  反動で…深部体温が上るってことでいいんですか?」

 

梶本先生

 「深部体温は体の内部の温度ですね。」

 

羽鳥アナ

 「直接当たると深部体温を上げてしまう。じゃあどうしましょう、快眠のために?」

 「簡単なことです。快眠のためには、深部体温を下げることが重要。

 「深部体温をあげちゃいけないってことになります。」

 「じゃあ、風の向き、どうしましょうか?」

 

 「風の向きは、直接当てずに水平にしましょう。

 「体を冷やすのではなく、部屋を冷やしましょう。

  部屋を包み込む風の流れを作ると、部屋が涼しくなり、体全体の温度が下がります。」

 「表面の温度だけ下げないってことが、先生、大事なんですね。」

 

梶本先生

 「そうですね。」「エアコンは、さらに扇風機も一緒に使うといいんです。」

 「風は、部屋全体を循環させるってことが大切なんですね。」

 「扇風機で涼むのではなくて、空気を巡回させて、

  部屋全体を冷やしましょうという意味で使うので、

  壁に向かって上向きにかけるようにして頂いて、

  部屋全体をより涼しくさせるということが重要なんですね。」

 

羽鳥アナ

 「で、これをより効果を上げるなら、立体首ふり扇風機を使うといいそうです。

  私は知らなかったのですが、八の字に首を振るんだそうです。

  要するに部屋全体が大事だってことだからですね。」

 

梶本先生

 「だいたい、最近は扇風機と名づけずに、

  サーキュレーターとして発売している所が多いのですが、

  つまり、直接涼しくさせるのではなくて、

  空気をより循環させることを目的として作られているのがサーキュレーターですので、

  そういうものを利用するのもいいと思いますね。」

 

羽鳥アナ

 「これも安いのは6千円ぐらい、高いのは3、4万なんていう凄い物もあるようですけれども、

  普通に売っているそうです。」

 

 「寝る前の準備をする、風の向き、できたら扇風機をプラスする、ということですね。」

 「これが、快眠の黄金コンビということで、先生のおススメだそうです。」

 

 「さあ、じゃあ何度がいいのか?先ほども言いましたけど、

  自分にちょうどいい温度といっても、たとえば28℃だと暑い、だけど27℃では寒い。

  その間を取って27.5℃というのがあればいいのに…?そう思う人は結構いると思います。」

 「こういう時は、どうしたらいいのか?」

 

  「先生は、自分が感じるちょっと寒い温度のほうを選択して、

   27℃のほうを選んだ方がいいと言います。」

 

 「28℃は暑い、27℃は寒い、というときは27℃を選択しましょう。

  もしかすると、これが25℃かもしれない。26℃かもしれない。

  とにかく自分が感じる、ちょっと寒いと感じる方を選択するのがいいそうです。」

 「これが1つ目。」

 

 「2つ目は、掛布団で温度調節をすること。」

 

         暑いと汗をかく(寝汗をかくと…)

         

       するとどうなるか

  自律神経が働きっぱなしになり、 疲労が取れない 

 

梶本先生

 「汗をかくってことは、

  体温を調節するために自律神経が一生懸命働いているってことなんです。」

 「睡眠の目的は、昼間の自律神経の疲れを取ってあげることが最大の目的なのですから、

  それが取れないと夏バテにつながってしまうわけです。ですから、

  夜寝朝をかいていること=自律神経の疲れをまた溜めていっている。

  眠っているにも関わらず、運動しているのと同じ状況になっていることになります。」

 

玉川さん

 「汗はかいた方がいいんじゃないんですか?」

 

梶本先生

 「少なくとも、寝ている間は、汗をかかない方がいいです。

 「日頃の通勤などで汗をかいているので、夏の間は、冬と同じだけ汗をかく必要はありません。」

 

玉川さん

 「なるほど…」

 

羽鳥アナ

 「さあ、今度は布団の掛け方です。」

 

 「掛けるのは、掛布団です。タオルケットじゃなくて、掛布団です。」

 「先生、この暑い時期に、あの厚い掛布団なんですか?」

 

梶本先生

 「タオルケットのような薄手の物は、熱を閉じ込めないのでダメなんですね。」

 

玉川さん

 「あっ、そうなんですか。タオルケットはダメなんですか?」

 

梶本先生

 「はい、タオルケットは、ただ掛けているだけに近いですから…」

 

羽鳥アナ

 「日本中、ほとんどがタオルケットだと思いますが、掛布団のほうがいい。」

 「だから、部屋全体を冷やすんですね。」

 

 

 「じゃあ、手はどうしましょう?」 「手は、布団の外に出します。」

 「足はどうしましょう?」 「足は出しません。布団の中です。」

 「薄手はなんでダメなんですか?」

 「タオルケットなど薄手のものは、熱を閉じ込めないのでNG!

 

梶本先生

 「これは、頭寒足熱という言葉がありますね。副交感神経を優位にして、

  リラックスして深い眠りを得たいと思ったときは頭寒足熱が一番いいんですね。

  ですから、胸から上は涼しい環境。胸から下は、温かい環境の方が眠りやすいんですね。」

 「例えば、こたつに入ると眠くなりますよね。

  あれも頭寒足熱ですし、露天風呂も心地いいですよね。

  あれも、胸から下は温かくて、胸から上が外に出ている。

  涼しいから心地いい。あの環境も眠っている時も同じことが言えるわけですね。」

 

羽鳥アナ

 「掛布団と言っても、厚いだけじゃダメだってことです。

  適温の感じの状況に合った掛布団を選んでください。」

 

玉川さん

 「てことは、27℃とか、28℃とかいうことじゃなくて、

  掛布団をかけても暑くない温度に設定しなきゃダメだってことですか?」

 

梶本先生

 「その通りです。」

 

羽鳥アナ

 「では服装は、どういう格好がいいでしょうか?」

 「寝る時に一番いい服装は、半袖・長ズボン です。」

 「先生、これはどうしてですか?」

 

梶本先生

 「裸のような状況で寝る方もいらっしゃるんですけど、

  それだと不感蒸泄が出てしまって、知らない間に脱水症状に陥りやすくなってしまうんですね。

  で、服は着てもらったほうがいいんです。」

 

羽鳥アナ

 「裸で寝る。それは最悪 だそうです。」

 「裸で寝ると、逆に汗をかきやすくなってしまう。汗をかくと…さっき言いました、

  自律神経は働きっぱなし。脱水&夜運動しているようなもの。だからダメ!

 

 「裸のほうが汗をかきやすくなるってことですね。」

 

梶本先生

 「そうなんです。寝ていると、それに気づかないんですね。」

 

 「寒いからといって、靴下を履いて寝ている人がいますが、靴下は熱を閉じ込めてしまって、

  体の中から熱を出せないので、そうすると体温が下がりにくくなってしまいます。」

 「熱は足の裏から逃げていくので、そこ靴下で覆ってしまうのは良くありません。

  ですから、寝る時は、靴下は履かない方がいいんですね。」

 「手のひらと足の裏が、熱を放出するのに一番いい場所なんです。

 「ですから、赤ちゃんは眠くなったら手のひらが熱くなりますね。

  あれは、熱を放出して体温を下げようとしているからなんですね。」

 

玉川さん

 「あー、なるほど!分かりやすい!」

 

羽鳥アナ

 「足の裏は出してもいいけれど、その上の足は出さない方がいい?」

 

梶本先生

 「足の裏は、勝手に汗をかいて熱を逃がしてくれて、

  布団は靴下のように完全に覆っているわけじゃないので、ちょうどいいぐらいですね。」

 

羽鳥アナ

 「これ、そんな姿勢をキープできません、って人が結構一杯いると思うんですけど、

  それっていうのは、グルグル動いちゃったりするじゃないですか…?」

 

梶本先生

 

 「眠りが浅い方ほど寝返りも大きくなりますし、

  やはり寝苦しい環境だったりすると布団をけってしまったりしてしまうわけですね。」

 

羽鳥アナ

 「だから、長ズボンを履いていた方がいいわけですね。」

 

玉川さん

 「これ、部屋を寒くしていて、布団をはいでしまったら、

  寒いことに気づかないってことになるんじゃないですか?」

 

梶本先生

 「布団を蹴っ飛ばすのは、熱いから蹴るのであって、

  涼しい環境を作れば、蹴っ飛ばす回数は減るし、

  深い眠りについているときは、そこまで布団を蹴るということはないです。」

 

羽鳥アナ

 「さあ、今日は寝苦しい夜でも快適に寝る方法をお伝えしてきました。どうだったでしょうか。

  先生の考え方や快眠法を参考にして寝苦しい夜が快適になれば幸いです。

  今日は、ありがとうございました。」

 

 

・スポーツドリンクは、糖分が多く、塩分が少ない。
・経口補水液は、塩分が多く、糖分が少ない。
・塩飴で1日分の塩分を摂るとしたら、15個ぐらい食べなければなりません。
・塩分を摂った方がいいと毎日のように言われているので、梅干しを食べたとしましょう。
1日1個であっても、塩分は物によっては1日の摂取量を超えてしまうことがあるので注意しましょう。

 普通の生活では、毎日の食事で、ある程度の塩分は補えているので、あえて塩分にこだわる必要はないと言われています。
あまり運動をしていないのに、熱中症対策をしなきゃいけないと思って、ドリンクを毎日飲んでいたり、塩分を毎日気にして摂っていたりすると、過剰摂取になってしまい、秋に高血圧になったり、糖尿病を発症したり、持病が悪化したりする可能性があるので、御注意ください。
 飲み物は、ミネラルと少しの塩分が含まれている麦茶を飲むと良いようです。
 室内で快適な環境にいると、水分補給を忘れてしまいがちになります。室内でも熱中症になる可能性はあるので、時間を決めるなどして、適度にちょこちょこ水分を摂るようにお願いします。
 しかし、スポーツを行っている人は、たくさん汗をかくので、失われた塩分はそれなりに補ったほうがいいでしょう。
 日本は四季折々の風情があって、他国に無い良さがあります。が、
一年中気温が高い国の人々は、生まれたときから、その環境で暮らしているので暑さには慣れています。しかし、日本人が暮らす環境は、四季があるので、暑さになれないうちに季節が移り変わっていきます。このため汗をかきやすく、熱中症にかかりやすいのだと言われています。
 また、高温多湿で酷暑が長く続くと、台風やゲリラ雷雨も起こりやすくなり、そうなると気温だけでなく湿度も影響して、体の熱が外へ出にくくなってしまうので、気温が下がった
としても熱中症にかかる可能性はあるので、8月、9月も対策は継続したほうがいいように思います。
 暑い国と違って、長期にわたって体を慣らすことができない日本では、熱中症は予防するしかありません。

皆さん!自分の状況に合った適切な熱中症対策を心掛けて、秋に疲れを持ち越すことがないように注意して、この夏を乗り切りましょう。

 

 

 

『エネチェンジ』より抜粋

エアコンの節電につながる、サーキュレーターの効果的な使い方って?

 電気代の多くを占めている可能性の高いエアコンの電気代。その電気代節約には、エアコンとサーキュレーターの併用が効果的です。

サーキュレーターを一緒につかうとエアコンの節電につながる仕組み、効果的なサーキュレーターの風向き設定など、エアコン冷房・暖房の節電につながるサーキュレーターの使い方がわかりやすく解説されていて、とても参考になりましたので、ご紹介いたします。

 

 エアコンをつけているとき、サーキュレーターを一緒に併用すると電気代が節約できると言われています。

なぜ エアコンとサーキュレーター をW使いすることで電気代が節約できるのでしょうか?

そのしくみと、エアコンの暖房時/冷房時のサーキュレーターの使い方や風向きの設定方法などを詳しくご説明します。

 

サーキュレーターを使うとエアコンの電気代が節約できるの?

  エアコンを使用している時、暖房の暖かい風は上のほうに溜まり、冷房の冷たい風は足元に溜まります。
サーキュレーターは空気を循環することを目的としているものなので、直線的な風を起こし、室内の空気を循環させることができます。

空気を循環させることで、暖房時はあたたかい空気が下のほうに降りてきて同じ温度でもあたたかさを感じられるようになります。冷房時は足元の冷たい空気が上のほうに上がってくるので、同じ温度でも涼しさを感じられるようになります。

よって、エアコンの設定温度を必要以上に上げたり下げたりすることがなくなり、無駄な電気代を使わずに節約ができます。

 

エアコンの電気代を節約するためのサーキュレーターの使い方

 エアコンを暖房で運転する時と冷房で運転する時は、サーキュレーターの運転方法やエアコンの風向きはどのように設定すれば良いのでしょうか?それぞれの違いは以下のようになります。

エアコン暖房時のサーキュレーターの使い方

 暖房時、暖かい風は上部に溜まるので、エアコンの風向きは下向けに設定します。下に向かって吹き出された暖かい風はゆっくりと上に上がっていき、やがて上部に溜まるので、サーキュレーターを天井に向けて回し、空気を循環させます。天井に溜まった暖かい空気を下のほうに送ることができ、体感温度が上がり快適に過ごすことができます。

 

 エアコン 暖房時 

 エアコンの風向き ⇒ 下向きに設定

 サーキュレーター ⇒ 天井に向けてまわす

 

エアコン冷房時のサーキュレーターの使い方

 冷房時、冷たい風は下のほうに溜まるので、エアコンの風向きは水平に設定します。エアコンから出た冷たい風はゆっくりと下のほうに降りてきてやがて足元に溜まるので、サーキュレーターを天井に向けて回し、空気を循環させます。空気を循環させることで涼しさのムラをなくし、体感温度が下がり、快適に過ごすことができます。

 

 エアコン 冷房時 

 エアコンの風向き ⇒ 水平に設定

 サーキュレーター ⇒ 天井に向けてまわす

 

扇風機でも効果はあるの?サーキュレーターと扇風機の違いは?

 サーキュレーターを持っていないけれど扇風機ならある、という場合は、扇風機でも代用ができます。扇風機もサーキュレーターと同じように天井に向けて運転することで室内の空気を循環させることができます。

 

サーキュレーターと扇風機の違い

 サーキュレーターと扇風機の違いは以下のようになります。

 サーキュレーター

 空気を循環することを目的にしているもの。

 直線的で遠くまで届く風を起こす。

 扇風機

 人が涼をとるための風を起こすことを目的にしているもの。

 広範囲に幅広く風を送る。

 サーキュレーターと扇風機はそれぞれ目的が違います。そのため、エアコン使用時の空気循環により効果的なのはサーキュレーターです。

これから扇風機やサーキュレーターの購入を考えている方で、扇風機とサーキュレーターどちらの機能も欲しい場合は、サーキュレーター機能がついた扇風機もあります。夏場の冷房や冬場の暖房にかかる電気代は大きいので、エアコンの電気代を節約できるサーキュレーターが一台あると便利です。

 

サーキュレーターを使うことで実際にどのくらい電気代を節約できるの?

 エアコンとサーキュレーターを併用することで実際にどのくらい電気代が節約できるのか、電気使用量が計測できるHEMSを使って節約額を計算してみました。

外気温に大差がない冬の2日間、1日目はエアコンのみで運転、2日目はエアコンとサーキュレーターを一緒に運転し、朝5時から夕方5時までの電気代の差を比べたところ、以下のような結果となりました。

 

 1日目:エアコンのみで運転した場合の電力消費量

  6.95kWh(電気代は187.65円)

 2日目:エアコンとサーキュレーターを併用した場合の電力消費量

  6.53kWh(電気代は176.31円)

 1kWhあたりの電力量料金を27円として計算しています。

 

 エアコンのみで運転した日と比べてサーキュレーターを併用した日は、同じ設定温度でも体感温度がとても暖かく感じ、設定温度を普段より1℃下げることができました。エアコンのみで運転した1日目の電気代は187.65円、エアコンとサーキュレーターを併用した2日目の電気代は176.31円となり、たった12時間でも大きな電気代節約効果が見られます。

設定温度を1℃下げただけでもこれだけの差が出ているので、暖房を使う冬の間や冷房を使う夏の間、サーキュレーターを併用することで必要以上に温度を上げたり下げたりすることがなくなることを考えると、とても大きな電気代節約効果が予想できます。

 

サーキュレーターはエアコンの働きを助け、電気代の節約ができることがわかりましたね。

夏も冬も使えるサーキュレーターは、1台あると便利です。