五十肩

 

【五十肩とは 】
 五十肩(関節周囲炎)とは、四十代から五十代で現れる肩の痛み、肩の可動域が狭まくなる症状です。
突発的に起こる場合と、だんだんと症状が強くなる場合がありますが、基本的には一年から二年程で回復することがほとんどです。
現在、原因は明確ではありませんが、肩周囲の炎症、老化によるものと考えられています。
ひどい場合は首や腕にも痛みが生じますが、動かさずにいると、筋肉の老化や肩の腱の石灰化により、痛みがひどくなったり、完全に回復しない場合もあります。
無理をする必要はありませんが、動かせる範囲で動かすことが必要です。


【肩のメカニズム】
 体は骨と筋肉で運動します。さらに骨と筋肉をつなぐ腱と、関節の周囲の関節包があります。
基本的に肩の骨は、鎖骨、肩甲骨、上腕骨で構成されていて、半球の上腕骨が肩甲骨の溝にはまっている状態です。
この構成のため、通常肩関節は、前後左右に180度の回転が可能であり、人の体の中で最も可動域の広い関節となっています。
その動きを保護するために、周囲を取り囲む筋肉が多いのが特徴です。
この肩関節の老化が原因とされて起こるのが五十肩です。
腱板、関節包、滑液包の炎症や癒着、石灰化とさまざまな炎症と硬縮の症状があります。

五十肩になると肩より上に腕が上がらなくなります。


【変化する五十肩の症状】
 五十肩には急性期、慢性期、回復期があります。五十肩になるきっかけとしては、違和感や不愉快な感覚がだんだんと強い痛みに変わる場合と、ある日突然、激痛が起きる場合がある。
この痛みは急性期の肩関節の炎症よるもので、一、二ヶ月続きます。
腕を動かさなくても痛みがあるので、鎮痛と炎症を抑えることが治療となります。
慢性期になると、痛みも落ち着き、動かさなければ痛みが出ません。
五十肩になってしまうと完治までには一年から二年程かかりますが、慢性期から回復期には痛みが出ない程度に、積極的に肩を動かすことが完治へのポイントとなります。


急性期・・・
 五十肩の急性期は、腕を少し動かしただけで激痛がはしり、痛みで夜も眠れないくらい炎症が強い状態です。この時期には無理をして腕を動かすよりも、炎症を抑えることを第一に考えましょう。
痛みが強いときは薬物療法による鎮痛剤の投与や、冷却療法で炎症の熱や痛みを和らげる治療もあります。
また、筋肉の衰えと癒着を回避するために動かしたいという場合は、自分で無理に動かすのではなく、急性期用の体操もありますから医師に相談をして行いましょう。
また、痛みのストレスで気持ちが落ち込まないように、いずれ治ると前向きな気持ちで構えていることが大切です。


慢性期・・・・
 慢性期になると、急性期の激痛も治まり、動かさなければあまり痛みがでない状態に落ち着きます。
しかし、急性期に安静にしていた分、筋肉の衰えとそれに伴い腱の癒着が生じ可動範囲が狭まっています。
このまま何もせずにいると、可動範囲が狭まったまま元に戻らなくなることもありますので、この時期には動かすことが必要です。
無理をして動かすと症状が悪化する場合もありますので、痛みが出ない程度に毎日少しづつ可動範囲を広げる努力をましょう。

また慢性期には温熱療法が効果的です。筋肉の血行を促すことで、痛みを和らげる効果があります。


回復期・・・・
 回復期になると、ほとんど痛みはおさまりますが、治ったと思って動かすことを怠ってしまうと、肩関節の運制限が残ってしまいます。
完治するまでは、運動療法と温熱療法を組み合わせ、積極的にリハビリを行いましょう。
この時期でも動かしすぎると、痛みが出てしまうことがありますので、無理をしない程度に行うことが重要です。
回復時期ですので可動域はだんだんと正常に戻ってきますが、慢性期に動かさずにいた場合は、運動制限が残っている場合もあります。
また、完治までには時間がかかりますが、中途半端にリハビリを終わらせないように注意しましょう。


【肩の老化現象 】
 人間の老化とともに、骨も筋肉の組織も老化します。この老化現象によって、肩の関節周囲の炎症が生じ、痛みにより可動範囲が制限され、五十肩の症状となります。
特に炎症しやすいのは、回旋腱板とよばれる、肩関節周囲の4つの筋肉が束になった腱です。
骨と骨に挟まれているため、老化による変形や長年の摩擦が原因で擦り切れたり、炎症が発生します。
また、回旋腱板の炎症により、周囲の滑液包や関節包も炎症を起こしやすくなります。
五十肩が肩関節周囲炎と呼ばれるように、炎症を起こす場所は一箇所ではありません。
さらに長い間動かさないでいると肩関節周辺の組織の癒着や、石灰化を引き起こすこともあります。


【腱板の炎症 】
 五十肩は肩関節の周囲の炎症ですが、そのほとんどは腱板の炎症によるものです。
肩関節周辺で最も炎症を起こしやすいのは回旋腱板です。
回旋腱板は肩関節の周りの回旋筋群と呼ばれる4つの筋肉が集合した部分です。
骨と骨に挟まれた腱のため、特に腕の上げ下げの動きで摩擦が生じます。
この回旋腱板が長年の摩擦によって磨り減ったり、炎症を起こすことで、痛みが生じます。
また、回旋腱板に下部に石灰が沈着して起こる石灰沈着性腱炎があります。

五十肩は肩周囲の原因不明の炎症の総称として呼ばれますので、原因が明確であれば病名がつきます。


【筋力バランス 】
 筋肉を鍛えることで体は強化されます。単に筋肉をつければ良いというわけではありませんが、基本的には骨や関節が筋肉によって守られるので、老化現象を防ぐ役割をします。
五十肩も含め、体の老化が引き起こす症状の予防として理想的なのは、筋力バランスを整えることです。
筋力バランスを整えることで、極端な負荷を一箇所にかけることのない正しい姿勢を作ります。
また、より多くの筋肉を使うことで、血行や筋肉が活性化されますので老化予防にもなります。


・腕を45度以上上げることができない。
・服の袖が通せない。
・後ろのポケットに手が回せない。
・寝ている間も痛い。


 このような状態の時から治療と併用してタカダ電子療法を始めることが大切です。肩周辺は、体の部位の中では、構造がとても複雑にできています。唯一360度回る間節があるため、肩こりとはまったく違い、いくつもの組織に炎症が及びます。そのために回復には時間がかかるわけですが、何もせずにいてもいずれ痛みが無くなり治ると言われていますが、そのまま放置していると、痛みは消えても肩が固まってしまう原因を作ることとなり、違和感はいつまでも消えない状態を招きます。
五十肩に関しては、一回の施術で痛みを完全に取り除くことはかなり難しいです。しかし、通常の回復期間を早めることはできます。
タカダ電子療法を行いながら、動かせる範囲が広がってきたら、上げられるようになった範囲までは使ったほうが良く、療法をやる度にその稼働域は拡がり、どんどん良くなっていきます。治る時期は個人差があるため一概には言えませんが、タカダ電子療法を行うと三ヶ月ぐらいで痛みが一気に軽減して楽になる人が多いようです。
 

 

【五十肩の基礎知識 】

 五十肩は、肩関節の周囲の原因で肩関節が入っている袋に慢性の炎症が起こり、上腕骨頭に肩関節包が癒着して肩関節が硬くなって動きにくくなる状態をいいます。五十肩自体の予後は良好で五十肩は、1年ほどの期間で、自然治癒します。
ただし、その間の痛みに関しての治療が重要となります。五十肩の痛みのために、肩関節を動かさないでいると凍結肩という、肩関節が全く動かない状態になります。


一番多い症状

肩を外側に挙げる(外転)
小さく前ならえをした状態で内側・外側に腕を振る動作(内旋・外旋)
後ポケットに手を持っていく(伸展+内旋)で痛みが出る場合が多い
ですが、あらゆる方向に他動的にも自動的にも制限されます。
あとは夜間痛と有痛孤徴候(上げ下げの60~120°、特に90°で痛みが出る)

10年以上前の古いリハビリでは、「痛みがあってもやれ!!」という流れでしたが、基本的に痛みがある動作や運動はやってはいけない、というのが現在のリハビリの流れです。

医学的に「五十肩は放置しておいても治る」というのが一般的なものなので、ご自宅では使いすぎないように悪くならないようにして頂ければ良いと言われています。
特に家事やお仕事で方に負担を掛けられる方は、リハビリよりも自己管理の方が断然に重要です!
痛みで判るように、炎症があるので、マッサージはせずに摩る程度の方が肩のためにはいいのです。


「検査しても、これといった異常が見つからない。ただ、肩関節を包む袋(関節包)が厚く、硬くなっており、結果として肩が動きにくくなったり、痛みが生じるようだ」と説明されることがあります。
また、
糖尿病や高脂血症の人に五十肩が多く、治りにくいといわれている。
これらの病気の患者は末梢血管に障害が出やすいことが関連している可能性があります。


症状が出たら、どう対処すればよいのか

「痛みがひどいときは安静に、痛みが少しやわらいだら、肩を動かせる範囲で動かした方が回復は早い」と伝えることです。
他の部位の痛みに関しても同じことが言えます。
「痛いときは安静に。少し痛みが軽減したらリハビリを少しずつ行うことです。」

 

 

 五十肩という名前がついていますが、肩ではなく腕に症状があらわれます。患者様に伺うと、突然腕が上がらなくなったと言われます。症状として現われるのは突然ですが、必ずその準備期間があり、体がもう耐えられなくなって症状として現われるものです。
 

ギックリ腰も同じで、突然ギクッときて動けなくなるのではなく、準備期間として、腰の奥の筋肉が硬くなっている状態(マヒ、拘縮)があり、その状態のときに腰を動かすと、表面の筋肉が『ねんざ』を起こすのです。

五十肩は、腕がスムーズに動きません。腕を動かそうとすると、ある位置で腕がひっかかり、痛みがでて、動かせなくなります。人間が動作をするときは、まず奥の支える筋肉(深層筋)が動き、次に表面の筋肉(表層筋)が動きます。
それでスムーズな動きが生まれます。五十肩もギックリ腰も、『奥の筋肉や腱がマヒ』していて、スムーズな動きが出来なくなり、無理に動かそうとすると表面の筋肉が損傷して痛むのです。
五十肩とギックリ腰は同じような老化が原因で起こると考えたら、施術をする部位が違うだけで、治し方は似ていると考えればいいようです。

どちらも筋肉や腱が損傷している状態です。
ヒビが入った物に力を加えれば、当然ヒビが拡がって物は壊れてしまいます。
人間も同じようなことが言えます。
こういう状態の時は、あんま・マッサージ、整体、カイロなどは向きません。
細胞改善療法のように一切力を加えずに改善する療法を利用して、痛みを軽減すべきです。