腱鞘炎

 

【 腱鞘炎の一般的な症状 】
 炎症を起こした腱は、動かしたり、さわると痛みが起こります。腱の近くの関節をわずかでも動かすと強い痛みを伴います。

腱鞘炎では、液体がたまって炎症を起こしているので、腫れることがあります。
強皮症で起こる慢性腱鞘炎では、腱鞘が乾いたままのため、他の組織と摩擦が起こり、こするような感覚がおこります。このとき、関節を動かすと聴診器できしみ音が聞こえることがあります。

具体的には、手・指・腕がだるくなる動きにくくなる、痛くなる、しびれる、腫れているという症状がよく起こります。
特に手のひら、甲、指を押してみたり曲げ伸ばしをしたときに、鈍い痛みを感じることもあります。
また、関節の曲げ伸ばしの時にカクカク音がなる場合も注意が必要です。


【症状の現れ方】

 長時間タイピングをやっていて、なんともないと思っていても、タイピングを終了したあと数時間後に徐々に痛みが感じられるようになることがあります。このように腱鞘炎の症状は、あとから痛みが起こってくるのです。
従って、痛みを感じる前に休憩をしておくようにしましょう。一度腱鞘炎を発症してしまうと、より短いスパンで症状が再発してしまうこともあります。
また、症状が重くなると、血行が悪くなりすぎて痛みを感じる神経が麻痺してくるため、知らない間に重症になってしまうこともあります。
痛みを感じ始めたら、放置せずに治療をしましょう。


ピアノ腱鞘炎
 ピアノを弾きすぎたり、無理のある手つきでピアノを弾いていると腱鞘炎を起こすことがあります。

【ピアノの腱鞘炎を防ぐために】

●練習前
 全身の体操、運動をしたあと、ゆっくり深呼吸などして血の巡りを良くし、それから練習をするようにする。
特に腕のストレッチは必ず行いましょう。両手をそれぞれ30秒伸ばしたら、15秒リラックスというストレッチをします。手のストレッチも大切です。親指側から小指側へ向けて、手首を振るようにストレッチをしましょう。
すでに傷めている人は、勢いよく振るのはやめて、親指側から小指側へ向けてゆっくりまわす程度にしましょう。


●練習中
 楽に弾く弾き方・正しい弾き方を習得しましょう。準備練習メニューを作って最初にそれを引くようにします。練習時間を決めて、途中で休憩、体操を入れるようにしましょう。急にたくさん弾かないことが肝心です。

●練習後
 練習後、そのままにしてはいけません。練習前と同様、全身、ゆったりと体操をするようにしてください。腕がとくに疲れているようなら、肘だけをお湯につけて温めて下さい。

【痛めてしまったら?】

 ピアノの弾き過ぎで手を痛めてしまった場合、痛みの出始めた急性期(48時間)の時は患部を冷やすようにしましょう。冷やすことで炎症が治まります。この時点で温めるのは、逆効果になるので気をつけてください。
急性期を過ぎたら、その後は患部を温めるようにしてください。血行がよくなり、老廃物が排泄されていくため、症状が出にくくなります。


テニス腱鞘炎(テニス肘)
 スポーツ障害のひとつである”テニス肘”も前腕の伸筋の腱鞘炎です。何かを持ち上げようとすると肘の外側が痛むような症状が出ます。テニスで起こる腱鞘炎のテニス肘についてお話します。

【テニスで腱鞘炎:テニス肘 】

 テニスやその他手首に負担がかかるような時は、しっかりとストレッチを行い、運動後はアイシングを行いましょう。スイングやラケットのグリップの握り方によって腱鞘炎が起こることもありますので、技術面での修正も必要となってきます。
テニス肘は、その原因となるショットや発生箇所により3種類に分かれます。


●バックエンドエルボー:肘の外側に発生
 テニス肘でもっとも多く発生するタイプです。初心者に多く発生します。バックハンドの苦手なプレーヤーは初心者に多いからです。バックハンドを打つときに、テイクバックからインパクトに向けて、いったん手首を内側に曲げてから甲側に伸ばす動作をする方がいます。これは、過度に手首を使った打ち方になってしまいます。このとき酷使され損傷を受けるのが前腕伸筋群です。これは前腕部の肘近くで手の甲側についている筋肉なので、腱がある肘の外側に、痛みを覚えることになるのです。

●フォアハンドエルボー:肘の内側に発生
 フォアハンドはテイクバック時に手首を甲側にそらせ、インパクト向けて手首を曲げて打つ方がいます。手首を積極的に使う打ち方ですが、比較的厚めのグリップに多いかと思います。バックハンドエルボーと比べて、比較的上級者のプレーヤーに発生します。ここで損傷を受ける筋肉は、前腕屈筋群のうち特に回内筋・回外筋で肘を内外に捻る筋肉です。これらは、前腕部の肘近くで手の平側についている筋肉なので、腱がある肘の内側に痛みを覚えることになります。

●サーブエルボー:肘の後ろ側に発生
 これは症例としては珍しいタイプです。サーブの時、肩から腕を真上(垂直)に上げ、インパクトからフォロースルーにかけて肘関節をま

すぐ伸ばして打つ方は、サーブエルボーになる危険性があります。こうして打つと、当然腕は伸びきり一直線になるわけですが、そのとき肘で骨同士(肘頭と肘頭窩)がぶつかりあうことになるのです。

これが原因で、いろいろな傷害が発生します。

ギター腱鞘炎
 熱心にギターの練習をしていたばかりに腱鞘炎になってしまって指や手首の痛みで、大好きなギターが弾けなくなってしまった。そんな悩みを抱えている人が増えています。一日の大半の時間をギターの練習にあてていると腱鞘炎になってしまうことがあります。
ギター腱鞘炎の原因はほとんどの場合力みとフォーム。毎日長時間、不必要な力を加えて力んでギターを弾いていると腱鞘炎になります。腱鞘炎の痛みは、人にはなかなか理解してもらえないけれどとっても辛いものです。しかも、病院に行くと、しっかり固定させて安静にするようにと言われ、大好きなギターが弾けなくなってしまう「 なんとか、またギターを弾けるようになりたい 」そんなあなたに、タカダ式電子療法が役に立つかもしれません。


ばね指(弾発指)
 ばね指とは、ゆびを曲げる腱を使いすぎると起こります。腱鞘炎ともいいますが、特に屈筋腱に起こる炎症を指します。
靭帯性腱鞘が屈筋腱を圧迫し炎症を起こすということになります。
ばね指は、親指がもっとも発症するといわれています。その次は中指、薬指の順に発症しやすい。
病名の由来は、ひっかかった指を無理に伸ばそうとすると、バネのように「ビヨヨーン」と伸びることから命名されたそうです。また、別名で「スナッピングフィンガー」「弾発指」とも言われています。

ばね指は中、高齢者層に多く発症しているとのことですが、原因としては、一定の動作を繰り返すような使いすぎが主な点ですが、体質的な要因もある方もいます。ゴルフなどのスポーツなどでも発症するようです。

ばね指の症状としては、指を曲げた時に「ぱきっ」「ぷちっ」「ぼきっ」と関節から音がでたりします。痛みの度合いはさまざまです。

【 ばね指の症状 】

 ばね指になる原因は、同じ動作をずっと続けることとされていますので、単調な作業を続けることがあったり手ゆびに負担のかかるスポーツをするときは、適度な休憩や、違う動きをするなどで、ある程度予防することができるようです。

ばね指になりやすい作業の例としてははさみの使いすぎがある。テレビゲームのリモコンを長時間操作をしていて発症したということもある。
ばね指の症状は、関節を曲げた時に音がしたり、痛みを伴ったりします。発症すると、ゆびの動作が思い通りにいかなくなり、不自由になるどころか、激痛を伴うこともあるようです。
症状がひどくなければ、原因となった動作をやめ、投薬などの簡単な治療で治るようです。
しかし、症状が重い場合は、手術などしなければならないこともあるようですので、ばね指になったかなと思ったら、まずは、作業や運動を中止し、マッサージや患部をあたためるなどをし、早めに専門医に診てもらい、治療を受けるのが一番です。